世界中で大ヒットを飛ばしているブラックジョーク満載のマーベル映画「デッドプール」。
マーベルコミックを原作としている映画としては珍しく今回はR指定(アメリカでは17歳未満禁止)となったことでも話題を呼んだこの作品は下品で、口の悪いヒーローが大暴れる痛快コメディーアクションです。ではそのネタバレとトリビアをここに紹介します。
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1、グリーン・ランタン
マーベルコミックではありませんが、DCコミックのスーパーヒーローであるグリーンランタンを主人公とした映画で主演を演じたのは「デッドプール」の主役でもあるライアン・レイノルズです。
そのライアン・レイノルズ自身が劇中、フランシス / アジャックスに拷問を受けたとき、「グリーンのコスチュームだけにはしないでくれ」と懇願するシーンがありますが、あれは自分自身の作品を自虐的にネタにしたものです。というのも映画グリーンランタンは興行的に大失敗に終わったからです。
また、オープニングのシーンでは宙に浮いた財布の中にグリーンランタンのカードが見えるのが分かります。気づかなかった人は次回見るときには気をつけて見てみましょう。
2、ハローキティ
日本が世界に誇るキャラクター、ハローキティのアイテムがオープニングでいきなり登場します。おそらくハローキティのリップクリームではないかと考えられます。
なぜかデッドプールはハローキティの大ファン。デッドプールのオフィシャルツイッターカウントが唯一フォローしているのがなんとハローキティのアカウントなのです。
3、スタン・リー
マーベルの数々のヒーローを生み出した有名原作者のスタン・リーが今回もまたカメオ出演しています。スタン・リーはストリップクラブのDJとしてマイクを握り、観客を盛り上げています。
4、96時間
ウェイド・ウィルソン(デッドプール) が恋人のヴァネッサ・カーライスルに向かって、「リーアム・ニーソンの娘を誘拐した夢を見たんだ」というシーンがありますが、あれは映画「96時間」シリーズのことを指しています。同作品ではリーアム・ニーソン扮する主人公が娘を誘拐されるからです。
一見、リーアム・ニーソンはマーベルとは無関係ですが、実は昔彼は「ダーティハリー5」に出演したことがあるから、この映画で名前が挙がったのです。ちなみに「ダーティハリー5」の原題は「The Dead Pool」。
5、スパイダーマン
ウェイド・ウィルソンが拷問を受け、醜い顔のデッドプールへと姿を変えたとき、彼自身がこんなことを言います。
「放射能に汚染されたシャー・ペイ(闘犬)に噛まれるとこうなるんだよ」。
実はこの台詞は、コミックのスパイダーマンの台詞からの引用です。
6、道路標識に隠された秘密
デッドプールが高速道路で大暴れするシーンでいくつかの道路標識が見えます。二つの標識にはそれぞれ「Nicieza」、「Fabian 」と書いてありますが、これはデッドプールのクリエイターであるファビアン・ニシエザのことを指しています。また、右側に見えるのは「Miller Street」と書いてありますが、これは本作の監督を務めたティム・ミラーのことです。
7、マロー
ウェイド・ウィルソンが肉体改造をさせられたラボでは、とげの生えた女性が一瞬登場します。実はこれマーベルコミックの「X-メン」シリーズの登場人物マローです。彼女の肉体がああなったのは、実は同じラボで人体実験を受けたからだったのです。
8、ヴァネッサはコピーキャット?
マーベルコミックの「X-メン」シリーズでX-フォースとして登場する女性キャラクターといえばコピーキャット。実は彼女の本名はヴァネッサ・カーライスル。そう「デッドプール」のヒロインのヴァネッサと同姓同名です。
劇中ヴァネッサは特殊能力を発揮することはなかったですが、続編などでもしかするとコピーキャットして登場するのではないかといわれています。
9、ウルヴァリン: X-MEN ZERO
2009年に公開された「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」にライアン・レイノルズ扮するデッドプールが登場しましたが、そのときは口を塞がれ一言も喋れなくされるというキャラクターでした。
映画「デッドプール」ではこのことに関連して「お前はおしゃべりだから口を塞いでしまうぞ」とフランシス / アジャックスから言われるシーンがあります。しかしお喋りな彼は口を塞がれることは免れ、今回は終始ずっと喋りっぱなしです。
10、127時間
映画「127時間」は、主人公が岩山を登っている最中に落下し、岩に腕が挟まって身動きが取れなくなる実際にあった話。主人公は結局自分の腕を切断して、その状況から脱出するという脅威の物語ですが、デッドプールでもこれをモチーフにしたシーンが登場します。それもデッドプール自身が観客に向かって「君たちは「127時間」を見たかな?」などと話しかけるのです。
そのためデッドプールのオフィシャルツイッターにはこんなプロモーションポスターも掲載されています。
11、エンドロール
エンドロールのおまけシーンではデッドプールがガウンを着て登場します。そして観客に向かって「まだここにいるの? もう終わりだから帰りな」などと言います。
実はこれ、1986年に公開された「フェリスはある朝突然に」のワンシーンを真似たものです。なぜこのシーンを起用したのかは不明ですが、おそらく監督がこの映画のファンだからじゃないでしょうか。
また、ガウンを着たデッドプールはこんなことも言います。
「もしかしたら、デッドプール2のディーザー(予告)を期待しているのかい。我々にはそんなお金はないよ。それともサム・ジャクソンの登場に期待しているのかい?」。
ここで言う「サム・ジャクソン」とはもちろん俳優のサミュエル・ジャクソンのことを指します。彼が映画「アイアンマン」でニック・フューリーを演じたからです。ちなみにニック・フューリーは映画「アイアンマン」のエンドロールに登場しています。
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