「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に出てくる火を噴くギターを持つ謎の男。他の登場人物と違って強烈なインパクトを残している割にはその正体やバッググランドがはっきりせず、気になる人も多いはず。そこであの怪しいギターリストの正体に迫ってみました。
彼の名はコーマドーフ・ウォーリアー。ボスであるイモータン・ジョーの養子で、スピーカーを搭載したトラックのステージで火を噴きながら爆音でギターを演奏するのが特徴です。赤いつなぎにマスクを被っているため、その姿は謎に包まれています。
そんな男を演じるのは、「iOTA(イオタ)」ことショーン・ヘイプ。iOTA(イオタ)はオーストラリア出身のミュージシャンでイギリス人の母親とマオリ族のインディアンである父親の下に生まれました。
彼は16歳でバンドを始め、17歳のときには家を出て、トレーラーで移動しながらバンドで演奏する毎日を送っていました。当時は音楽だけでは食べていけず失業手当てを受けたり、機械工の仕事をしながら、食いつないでいたそうです。
音楽を続ける傍ら、iOTA(イオタ)は俳優としてもステージに立つようになり、映画化もされた舞台「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」でヘドウィグ役で出演し、ミュージカル賞ヘルプマン・アワードを受賞しています。その流れでマッドマックスの謎のギターリスト、コーマドーフ・ウォーリアー役のオーディションを受け、見事合格したのでした。
ちなみに劇中でコーマドーフ・ウォーリアーが使っていた火炎放射ギターは重さ60キロで、アームを押すと火が出るような仕掛けになっていて、ギターの音もちゃんとできる”本物”だったそうです。
コーマドーフ・ウォーリアーの役割は戦場のウォーボーイズたちを奮い立てるためのものだったそうです。それはちょうど昔のウォーリアーたちが戦の前に太鼓や歌で自分たちを盛り上げていたのと同じですね。
なお、コーマドーフ・ウォーリアーはイモータン・ジョーに洞窟にいるところを拾われ、音楽家にするために育てられたといったサイド・ストーリーまであることを監督のジョージ・ミラーが明かしています。一見、無意味そうに見えるキャラクターにもしっかりとした背景があるようです。
バカ売れのメイキング本
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