「マッドマックス 怒りのデス・ロード」にもほかの映画同様、たくさんの制作秘話が残されています。実は撮影、出演者たちの間では驚くべきことが起きていたようです。ではここにマッドマックス最新作の7つのトリビアを紹介します。
1、ほとんどのシーンが本物
大迫力の映像で埋め尽くされているだけにほとんどの映像がCGのように見えますが、CGはロケ地のナミビアの風景、スタントを使えない危険なシーン、シャーリーズ・セロンの左腕に主に使われたそうです。CGシーンのうち80%はスタント、セット、メイクなどを使ったリアルアクションだといいます。
2、マックスの背中のタトゥー
冒頭のシーンで捕らわれの身となっているマックスの背中に無数のタトゥーが彫られていることが分かりますが、これには次のようなことが書かれています。
「Day 12045, ht 10 hands, 180 lbs, No Name, No Lumps, No Bumps, Full Life Clear, Two good eyes, No Busted limbs, Plies OK, Genitals Intact, Multiple Scars, Heals Fast, O-PLUS, HIGH-OCTANE, UNIVERSAL DONOR, Lone Road Warrior Rundown on The Powder Lakes V8,」
「12045日目、身長手10個分、体重180ポンド、名前なし、しこり、腫れなし、生命力万全、2つの健康な目、手足異常なし、労働可、睾丸無傷、傷無数、回復力早い、O+、ハイオク、ユニバーサルドナー、パウダー・レイクスV8においてローン・ロードウォーリアー・ランダウン」。
3、シャーリーズ・セロンの坊主は自分のアイデアだった
根性のこもった坊主姿で撮影に臨んだフュリオサ役のシャーリーズ・セロン。この役には坊主がマッチしているとアイデアを出したのは彼女自身だといわれています。撮影のために坊主にしたせいか、同時期に撮影があった映画「荒野はつらいよ_〜アリゾナより愛をこめて〜」ではカツラを付けるはめになったそうです。
4、トム・ハーディーはメル・ギブソンにアドバイスを求めていた
主役のマックスを演じるにあたってトム・ハーディーは旧シリーズマッドマックスで長年マックス役を演じたメル・ギブソンと食事を共にし、アドバイスを得たそうです。メル・ギブソンは快くトム・ハーディーを励まし、応援したといいます。
5、シリーズ初、左ハンドルの車が登場
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でフュリオサが運転したウォー・リグやイモータン・ジョーの一味の車は左ハンドルの車が起用されています。これはマッドマックスシリーズでは初のこと。これまでのマッドマックスシリーズは制作、撮影がオーストラリアだったためにずっと右ハンドルの車が使われたからです。
6、撮影中、トム・ハーディーとシャーリーズ・セロンは犬猿の仲だった
インタビューの中でシャーリーズ・セロンは撮影中トム・ハーディーと大喧嘩をしたことを明かしています。それほど砂漠での撮影は過酷なもので、出演者たちのストレスは相当なものだったようです。
トム・ハーディーは撮影後、シャーリーズ・セロンに対して「あなたは本当に悪夢だよ。でも同時にすばらしい女優でもある。(撮影が終わって)寂しくなるよ」とストレートな気持ちを表していました。
シャーリーズ・セロンもまた、「お互いの気が狂いそうだったけど、私たちはお互いにリスペクトはしていた。それが大事だと思う。誰にも分からないかもしれないけど、そういう関係は美しいのよ」と喧嘩はしても尊重は忘れなかったと話しています。
ちなみにトム・ハーディーは撮影中、監督のジョーイ・ミラーとも大喧嘩をしたことが伝えられています。トム・ハーディーは特にマッドマックの主役というプレッシャーを背負いながら撮影に臨んでいたために撮影中も気を張っていたようです。
撮影中、監督にも食って掛かったトム・ハーディーはカンヌ映画祭のときにメディアに向かって監督に謝罪をしています。
「私は謝らないといけない。(撮影中)フラストレーションが溜まったけど、ジョージの考えを撮影現場の砂漠に居たときに言葉で説明することなんて不可能なことだったんだ。
彼のことはすごい監督だってことは知っていたけど、映像を見るまではここまですごいとは知らなかったんだ」。
7、ヒース・レジャーが主演候補に挙がっていた
オーストラリア出身で28歳の若さでこの世を去った人気俳優ヒース・レジャーがマックス役の候補だったことは早くから伝えられてきました。
そもそもマックスはオーストラリア人という設定のため、オーストラリアを代表する俳優であるヒース・レジャーが演じるのは自然の流れでした。
本作の企画、制作は2003年の時点で発表されていましたが、イラク戦争による世界情勢の変化によって何度も延期になりました。その間にもヒース・レジャーはジョージ・ミラー監督に電話で直談判していたといいます。しかし2008年、撮影が実現する前にヒース・レジャーは帰らぬ人となり、マッドマックスの出演は夢となりました。
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