人気スマホゲームを基にしたアニメーション映画「アングリーバード」ではユーモア満載のセリフのほかにも実は別の映画のオマージュシーンなどが隠されています。そこで「アングリーバード」がさらに楽しくなるためにトリビアと裏話と紹介します。
1、ゲームコンセプトをモチーフとしたシーン
鳥たちが豚に卵を奪われ、取り返しに攻め込むときに使った武器といえばスリングショット(パチンコ)。これで自らを遠くに飛ばしに大砲になって豚たちの家を壊していくのが鳥たちの戦法でしたが、このシーンはゲームからそのままもってきたシーンです。
ゲームと映画の大きな違いはゲームの鳥たちは羽も足もないまん丸なキャラクターとなっているの対し、映画の物語の中では鳥たちは両手両脚があるのが特徴でした。といっても実際に空を飛べるのはマイティーイーグルだけという設定です。また、映画の鳥たちは直立歩行でき、言葉も話せ、まるで人間のようでもあります。
このようにいくつか違いこそあれど、スリングショット(パチンコ)のシーンが両者を結びつける「アングリーバード」の起源ともいえる大事なシーンだったのです。
2、キャラクターの中に超有名監督の名前が使われていた
レッド、チャック、ボム、マイティーイーグルなどのほかに脇役の鳥の中にブラッド・バードというキャラがいますが、これはディズニー映画でお馴染みのブラッド・バード監督の名前から取ったもの。
ちなみにブラッド・バード監督は、『Mr.インクレディブル』、『レミーのおいしいレストラン』、などのアニメのほか『アイアン・ジャイアント』や『トゥモローランド』などの実写映画でもメガホンを取っています。
3、シャイニングのオマージュシーンがある
レッドがある豚の城に乗り込み、ある扉を開けるとそこにはドレスを着た二匹の双子の豚が。実はこのシーンは有名なホラー映画「シャイニング」の代表的なシーンのオマージュ。シャイニングでは雪山にあるホテルで怪奇現象が次々と起こり、幻覚が見えるようになるという内容でした。
そのときに登場したのがこの双子の少女で、あまりにも強烈な印象を残したため今もなおホラーファンに語り継がれているシーンです。
4、X-MENのオマージュシーンもある
誰よりも素早い動きで走り回ることができる鳥といえばチャック。警察に止められても、警官が気づかないうちに警察署を荒らしたり、警官のお金でほかの鳥たちに飲み物を奢ったりとやりたい放題のチャックは、実はマーベルシリーズのX-MENのキャラクターであるクイックシルバーが元になっています。
そのためチャックのスローモーションシーンはクイックシルバーのまんまで、くしくもアメリカではX-MENアポカリプスとアングリーバードが同時期に劇場公開されています。
5、フィンランド映画史上最高の製作費
スマホゲーム、アングリーバードの製作会社はフィンランドのロビオ・エンターテインメント。同映画もロビオ・エンターテインメントとアメリカのソニー・ピクチャーズ・イメージワークスの共同製作で進められましたが、制作費には7300万ドルから8000万ドルはかかったといわれています。
それまでのフィンランド映画の最高額は「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」の約900万ドルだったことから考えると、約8倍以上の額が費やされたことになります。
6、ケーキデリバリーの評価
冒頭でレッドが子供のバースデーケーキをデリバリーするときに客にこう聞きます。
「私のサービスは3つ星のうちいくつかでしたか?」
実はこれはゲームのアングリーバードから来ているシーン。ゲームにおける最高スコアは3つ星だからです。
7、有名ユーチューバーが出演している
世界的に有名なユーチューバーコンビのスモッシュが実は本作品に声の出演を果たしています。スモッシュとはアンソニー・ペディラとイアン・ヒコックスによる素人コメディアンコンビで、チャンネル登録数は2000万人を超える超人気ユーチューバーです。
ちなみに劇中でイアン・ヒコックスはハル、アンソニー・ペディラはバブルズという鳥を演じています。
8、ダフト・パンクをモチーフにした豚がいる
欧州を中心に大人気のエレクトロ・デュオといえばダフト・パンク。ロボットのようなフルフェイスマスクを被ってパフォーマンスをする素顔が明らかになっていない謎のミュージシャンですが、アングリーバードでは豚がそれを真似てダフト・ピッグとして登場します。
あまりにも豚の数が多すぎて見つけるのはかなり大変。これが見つかったらかなりのオタクといえます。
9、実はショーン・ペンが出演していた!
レッドと同じ真っ赤な毛をした鳥といえばテレンス。違いといえば、その大きな体。威圧感があり、目つきが悪きテレンスは怖いものなしのレッドすらもビビッてしまうほどの強面バードです。
そんなテレンスを演じるのはハリウッドの人気俳優ショーン・ペン。しかしながらショーン・ペンのセリフはほとんどなく、唸ったり、歌を歌ったりするだけに留まっています。