2016年度最大の駄作か、それともDCコミックシリーズ最高傑作か。世界中で賛否両論を巻き起こしているスーサイド・スクワッドには多く人が気づいていない数々の裏話&秘密が隠されています。代表的なトリビアをここで一挙公開します。
1、ハーレイ・クインのあのコスチュームが登場する
ハーレイ・クインがスーサイド・スクワッドとして招聘され、刑務所から出所する際に箱の中から私物を取り出すシーンで、赤と黒のドレスを手にしますが、あれは実はバットマンのアニメシリーズで有名になったコスチュームがモデルとなっています。
ちなみにハーレイ・クインやジョーカーのシーンでも、マネキンがこのドレスを着ているのが分かります。二人にとってよっぽど思い入れのあるドレスなんでしょう。
しかしながらスーサイド・スクワッドのミッションでハーレイ・クインはこのドレスは着ずにトレードマークの超ミニのホットパンツを選びます。
2、ジョーカーの仲間にあの男が
ジョーカーは本作で常に仲間を引き連れて行動しています。ギャングともいえる悪い仲間たちはときにパンダの格好をしたり、羊の格好をしていたりしますが、ヘリコプターからアメリカ軍を攻撃するシーンではある男がマシンガンを放ちます。
実はこの男はジョニー・フロスト。グラフィック・ノベル「Joker」に登場するジョーカーの右腕的存在の悪役です。よく見ると、右腕に「Mr. Frost」というパッチが貼ってあるのが分かりますね。
3、エンチャントレスの兄の名前は?
本作の最大のボスキャラ、エンチャントレスには兄がいます。エンチャントレスと同様に一般市民に乗り移り、人間の体を奪ったうえで邪悪な魔法を操るキャラクターです。
エンチャントレスの兄はサラリーマンである男の体を乗っ取ると、地下鉄でテロ行為を働き、街中を破壊していきます。
本作ではこのキャラクターは名前が明らかにされていませんが、コミックではインキューブスとして知られています。ちなみにコミックではインキューブスは白人ですが、映画では黒人俳優アレイン・カノイニーが演じています。
4、ロビンを殺したのはハーレイ・クイン?
物語の序盤、スーサイド・スクワッドのメンバーの紹介シーンが続きますが、ハーレイ・クインのシーンでは「ロビンを殺害した共犯者」といったテロップが流れ、「おそらく彼女がジェイソン・トッドを殺害した」といった説明がされます。そう、ジェイソン・トッドとはロビンの本名です。
ちなみに前作の「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」ではロビンのコスチュームと思われるジャケットが登場しましたが、そこには黄色いスプレーで「HaHah, Joke‘s on You Batman」と書かれていました。
これはロビンが「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」以前にジョーカーによって殺害されたことを暗示していますが、ロビン殺害にはハーレイ・クインも関係しているのではないかといったことが囁かれているのです。
これについてデヴィッド・エアー監督はインタビューで以下のようなコメントを残しています。
「僕の個人的なことで、(ストーリーとは)おそらくそれほど大きな関係性はないんだけど。ロビンを殺したのはジョーカーで、バットマンが彼の歯を折り、精神科病院の施設に入れたんだ。彼がタトゥーを入れたのも施設の中なんだ」。
このコメントについてはストーリーと辻褄が合わないなど、様々な指摘や批判が挙がっていますが、謎の真相は今後のシリーズで明らかになることでしょう。
5、フラッシュがカメオ出演
野蛮なオーストラリア人、キャプテン・ブーメランの紹介シーンでフラッシュことバリー・アレンがカメオ出演しています。スーサイド・スクワッドのメンバーのほとんどはバットマンが捕まえて刑務所に入れますが、キャプテン・ブーメランがダイヤモンドを盗んでいるのを止めたのはほかでもないフラッシュです。
ちなみにフラッシュはラストのエンドロールのシーンでもアマンダ・ウォーラーが持っている極秘ファイルに顔写真が登場します。
6、スーパーマン2のオマージュ
ホワイトハウスでアマンダ・ウォーラーがスーサイド・スクワッドの提案をするシーンで、政府の役人がこんなことを言います。
「もしスーパーマンが飛び降りてきて、ホワイトハウスの天井を壊し、大統領をさらっていってしまったらどうするんだ? 誰が止めるんだ?」
このシーンは予告動画でも流れているシーンですが、実はこのセリフは映画「スーパーマン2」で悪役レックス・ルーサーがホワイトハウスに攻め込むシーンを振り返ったセリフです。そのシーンで悪役レックス・ルーサーは仲間たちと共謀し、ホワイトハウスに天井から偲び込み、大統領を捕まえて拉致してしまいます。
ちなみに日本語字幕では大分省略されて訳されているため、このようになっています。
「スーパーマンが襲撃してきたとする
ホワイトハウスを破壊し
大統領を拉致することを
誰が止められる?」
7、ジョーカーはハーレイ・クインとの結婚を考えてた?
ジョーカーは劇中、ハーレイ・クインを救いに行くことを決心し、自分の武器を円を描くように並べるシーンがありますが、ナイフなどと一緒に画面右上に黄色、ピンク、黒の子供服がひとつずつ映ります。
また、終盤、エンチャントレスの魔法によってハーレイ・クインが幻覚を見るシーンがありますが、そこではハーレイ・クインはジョーカーと家庭を築いて、普通の生活をしているところが映されます。
これが意味するのは、二人は真剣に結婚を考え、家族を築くことを夢見ていた、ということです。
8、キャプテン・ブーメランが入れられていた袋
スーサイド・スクワッドのメンバーに召集がかけられると、キャプテン・ブーメランだけ、なぜか袋の中に入れられた状態で集合場所に登場します。
その袋をよく見ると、「Australia Post オーストラリア郵便」と書かれていますが、これは郵便物として極悪犯が送られてくるというジョークです。
9、カタナのバックグランド
福原カレンが演じたカタナは、愛する夫を亡くし、夫の魂が自分の刀に宿っているという設定のキャラクターです。実はこのキャラクターは侍と暴走族をミックスさせたイメージで作られたそうです。ちなみにズボンの脚の部分には「我が刃は血を流す」と漢字で書かれています。
カタナが実写版で登場するのは実はこれが初めてではありません。バットマンのTVシリーズ「Batman: The Brave and the Bold」や「Beware The Batman」にもカタナが登場するシーンがありました。
もちろんコミックでもバットマンシリーズでカタナは何度も登場しているだけでなく、コミックではジャスティス・リーグのメンバーとしても登場しています。このことからカタナが続編のジャスティス・リーグにも出てくる可能性が高いです。
10、名シーンに隠されたラテン語の意味
ハーレイ・クインが突然、ブティックのショーウィンドーを叩き割って物を盗む、予告動画でもお馴染みのシーンがありますが、良く見ると、店のマネキンにこんなことが書かれています。
「si vis pacem para bellum」
これはラテン語で「平和を望むなら、戦争の準備をしろ」という意味で、まさに本作のテーマとも言えるフレーズです。アマンダ・ウォーラーが手段を選ばずにヴィランたちを集めたのもこの精神があったからです。
11、ウォッチメンが登場
デッドショット(ウィル・スミス)が自分の娘を思い出して、悲しげに子供服のショーウィンドーを覗くシーンがありますが、そこにある子供サイズのマネキンの奥にお馴染みのニコニコマークがあるのが分かります。
このマークは世界中で知られるスマイリーマークと呼ばれるシンボルですが、DCコミックの世界においてはウォッチメンによく登場することでも知られています。それはウォッチメンのキャラクターであるコメディアンことエドワード・モーガン・ブレイクが付けているからです。
このシーンが意味するのは近い将来ウォッチメンもスクリーンに登場することを示唆しています。ちなみに前作の「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」では壁にラテン語で「Quis custodiet ipsos custodes? ウォッチメンを監視するのは誰だ?」といった落書きがされていましたが、本作でも再びウォッチメンネタが登場したことになります。
12、キャストたちは同じタトゥーを入れていた
本作の最もクレイジーなキャラといえばハーレイ・クイン。そのハーレイ・クインを演じたマーゴット・ロビー主導で、キャストたちに同じタトゥーを入れるといった”ミッション”が遂行されました。スーサイド・スクワッドの「スクワッド」を文字って「SKWAD」といったタトゥーを本当にキャストたちの体に刻み込んでいったのです。
そのミッションの餌食となったのは、監督のデヴィッド・エアー、リック・フラッグを演じたジョエル・キナマン、そして日系アメリカ人女優の福原かれんです。ちなみに福原かれんはタトゥーを入れるのが初めてだったようで、その痛みに耐えられなかったとのこと。
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