スーサイド・スクワッドの中で最も謎めいたキャラといえば日本人のカタナ。メンバーの中で唯一志願してミッションに参加した変わり者の彼女の背景には一体どんなストーリーがあるのでしょうか。福原かれんのプロフィールと共に紹介します。
カタナの役を演じた福原かれんってどんな人?
福原かれんはアメリカ、カリフォルニア州出身の日系アメリカ人です。英語はもちろん、日本語も話せるバイリンガルで、空手の経験があり、高校では大会でチャンピオンになったこともあるとアメリカのメディアでは伝えられています。
「弟が空手をやっていたために私もやるようになったのです。弟は学校でも問題児だったんだから母親から弟の面倒を見るように言われていたんです。今は(役をゲットできたので)それについて感謝していますが」。
無名の彼女が大役をゲットできたのは格闘技のスキルがものを言ったようです。そのせいか福原かれんが演じたシーンのほとんどはスタントなしで、自分で挑戦しています。
そんな福原かれんの女優としての初仕事は、ディズニーチャンネルにおける、映画俳優たちをインタビューするレポーターのような仕事でした。そこでいきなり「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップやキーラ・ナイトレイに直撃。当時については「もしもう一度できるなら、もっとちゃんと彼らが言ったことを聞けるはず。緊張しすぎてそれができなかった」と話しています。
ディズニーチャンネルでの仕事がきっかけで日本で過ごた高校時代、日本のTVにも出演するようになります。ただ、そのときはまだ演技の勉強はせず、アメリカでカリフォルニア大学に進学するときでさえ社会学を専攻しています。
在学中、ディズニー・チャンネルで放映された「世界のディズニーリゾートへGO」やNHK「BSベストスポーツ」の現地リポーターとして出演したものの、まだまだ世間的には無名のタレント。それだけ生活することはできず、福原かれんはバイトで日本語と英語の通訳や字幕の翻訳、さらに寿司屋でウエイトレスをしてなんとか生計を立てていたそうです。ちなみにカタナの役が決まったときは、ニューヨークで日本人モデルの通訳をしていました。
カタナ役で世界的に知られるようになった今でも両親と同居しているという福原かれん。周囲からは人生が変わったような言い方をされるものの仕事が終わったら実家に帰ってこれまでと同じように時間を過ごすそうです。なお、父親は日系の会社で働くサラリーマン、母親はピアノの先生。プレミア試写会では父親と一緒にレッドカーペットを歩くなど庶民的なところも人気の秘訣なのかもしれません。
スーサイド・スクワッドに出演したことがきっかけで福原かれんはアメリカの人気TV番組にも数多く出演するようになり、ハリウッドスターの仲間入りを果たしています。
山城たつ / カタナのトリビア
カタナこと山城たつは、DCコミックの世界に1983年に登場したキャラクター。愛する旦那をヤクザに殺害されてから彼女はアメリカに拠点を移し、悪人たちの監視人カタナとして活動します。
彼女が使う刀は斬った者の魂を封じ込めるパワーを持ちます。実はこの刀はヤクザが彼女の旦那を殺害するときに使った刀でもあり、そこには旦那の魂はもちろん、その刀で切られた多くの人の魂が宿っているのです。それゆえにその刀はソウルテイカー(魂を奪うもの)とも呼ばれています。
高い格闘技、剣術のスキルを持つ彼女はDCユニバースにおいてスーサイド・スクワッドのほかアウトサイダー、バーズ・オブ・プレイ、ジャスティスリーグなどのチームに参加します。
なによりも正義感の強いカタナはスーサイド・スクワッドにも自ら志願して参加するほどで、ミッションを遂行するかたわら刀に宿った旦那の魂を解放し、成仏させることを強く望んでいます。
そのため劇中こんな日本語のセリフがあります。
「ここで私の人生が終われば、やっとあなたと一緒になれる」
カタナは死んだ旦那の後を追うかのように危険なミッションに次々と参加しているのでした。
スーサイド・スクワッド公開後、DCユニバースの「ジャスティスリーグ」の公開が決まっていることを考えると、福原かれん演じるカタナが継続してスクリーンに登場することは想像に難しくないです。スーサイド・スクワッドでは彼女の背景について軽く触れるだけで登場シーンも限られます。しかし人気が急増すればカタナを主人公にした映画が製作される可能性もなきにしもあらずです。
福原かれんはそれについてこのように話しています。
「どこから来たのか、どんな訓練を積んだのかなどもっとカタナのことを掘り下げていきたいです。もし主演の映画ができたら最高ですね。特にスーサイド・スクワッドにつながる彼女の旦那の死についてはたくさんのストーリーがあるので、そういうったことをスクリーンで見せていきたいです」
関連記事
>>スーサイド・スクワッド主題歌の歌詞和訳You Don’t Own Me