動物たちが歌って踊る、コメディー劇「SING/シング」には、実は多くの有名俳優がボイスキャストとして参加しています。そこで「SING/シング」に声優として出演しているキャストたちを紹介します。
バスター・ムーン – マシュー・マコノヒー
本作の主人公といえば劇場のオーナーであるコアラのバスター・ムーン。父親から譲り受けた劇場をなんとしてでも存続させるために思いつきで歌唱コンテストを開催することにしたのも彼のアイデアです。
計画性に欠け、経営者との手腕には疑問符がつきますが、お調子者で常にポジティブな彼はちょっとやそっとのトラブルぐらいでは落ち込みません。なにより劇場を誰よりも愛し、大きな夢を抱く純粋なキャラです。
そんなバスター・ムーンの声を演じるのは、アメリカの人気俳優マシュー・マコノヒー。甘いマスクの持ち主でありながら、ハンサムな役だけでなく、キャラの濃いの役も演じられる実力派。
最近では、「ダラス・バイヤーズクラブ」で激瘦せする役作りに挑戦し、見事アカデミー賞主演男優賞に輝いています。代表作は「評決のとき」、「アミスタッド」、「MUD -マッド-」など。
ロシータ・ウィザースプーン – リース・ウィザースプーン
25匹の子豚たちを一生懸命育てている主婦の豚。仕事で忙しい夫はそっけなく、疲れて家に帰ってきても会話はほとんどなく、すぐに寝てしまうため、ロシータは日々虚無感を覚えます。
そんな中、歌唱コンテストのことを聞きつけ、初めて自分の目標を見つけます。しかし問題はオーディションに参加しているときにどうやって子豚たちの面倒を見るか。夫に相談しても、取り合ってくれず、ベビーシッターを募集しても25匹と聞いた瞬間相手に電話を切られてしまいます。
そこでロシータは、自分がいなくても子育てができるように料理から洗濯まで全てを全自動でやってくれる機械を作ります。そこまでしてもロシータは歌唱コンテストに出場することに情熱を燃やすのです。
そんな情熱的な豚ロシータを演じるのは、アメリカ人女優のリース・ウィザースプーン。子役のときから頭角を現し、若くして次々と話題作に出演してきた女優で、コメディー映画に出演することが多いです。
代表作は、「キューティ・ブロンド」、「クルーエル・インテンションズ」、「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」、「わたしに会うまでの1600キロ」など。
マイク – セス・マクファーレン
自信満々で傲慢なストリートミュージシャンといえばハツカネズミのマイク。自分の歌唱力を誇り、歌唱コンテストでは絶対に優勝すると意気込むのが彼で、賞金を獲得することしか頭にない参加者の一人です。
道で知り合ったメスのネズミに一目ぼれしてしまい、彼女を心象付けるためにクレジットカードで高級車を買ってしまうなど、無謀な性格の持ち主でもあります。そんな彼はギャングとの賭けで、いかさまをしたことがバレて命を狙われてしまうはめに。それが後々マイクだけでなく、ほかの参加者はもちろん劇場の運命すらも左右してしまいます。
そんなトラブルメーカーのマイクを演じるのは、コメディー俳優のセス・マクファーレン。俳優以外では監督やアニメーターの顔も持ち、過激な内容で話題となった「ファミリー・ガイ」のクリエイターとしても知られています。声優をやることも多く、テッドシリーズで、主役のテッドの声を担当したことで有名です。
アッシュ – スカーレット・ヨハンソン
恋人とペアでパンクロックバンドを組んでいるヤマアラシといえばアッシュ。ツンツンに尖らしたパンクヘアにエレキギターを弾く姿とは裏腹に彼氏を立てて、あくまでもサポート約に回ろうとする、控えめな性格の持ち主です。
歌唱コンテストでは、アッシュだけが合格してしまったことがきっかけで、彼氏との関係がぎくしゃくし、やがて彼氏に別の恋人ができて、つらい失恋を経験します。
ところがふっきれたアッシュは、オリジナルの歌を自ら作曲し、観客たちを魅了する正真正銘のミュージシャンに成長していきます。
そんなアッシュを演じるのは、ハリウッドを代表するセクシー女優スカーレット・ヨハンソン。東京を舞台にした「ロスト・イン・トランスレーション」での演技はあまりにも有名で、そのほかにもマーベルのアイアンマン、アベンジャーズ、キャプテン・アメリカなどのシリーズに連続して出演しています。
実写版の「ジャングル・ブック」では吹き替えにも挑戦しており、アニメの吹き替えは「スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー」に続きこれが二作目。
ミーナ – トリー・ケリー
類まれな美声の持ち主であるインド象といえばミーナ。シャイで人前に出るのが苦手で、家族の中でも一番おとなしい性格の持ち主です。オーディションでは声が出ずに落選してしまいますが、スタッフとして採用されたことでなんとか出演のチャンスを掴みます。果たして意を決して観衆の前に立った彼女は上手く歌うことができるのか。待望のラストシーンに注目です。
そんなミーナを演じるのは、アメリカ人歌手のトリー・ケリー。アルバムの「Unbreakable Smile」が全米2位の大ヒットとなった歌手で彼女自身アメリカの歌唱コンテストで優勝し、レコード会社と契約に結びつけたことから、本作の内容と人生がリンクしています。
ジョニー – タロン・エガートン
ギャング一家に生まれ、嫌々ながらも強盗や窃盗に借り出されるゴリラといえばジョニー。本当は犯罪の道ではなく、歌手としての道を歩みたいものの、怖い父親になかなかそのことを打ち明けられず、父親には内緒で歌唱コンテストに参加します。
見た目とは違って繊細で、歌も上手く、ピアノも弾くことができ、ステージでもすばらしいパフォーマンスを披露します。
そんなジョニーを演じるのは、ウェールズ出身の俳優タロン・エガートン。ここ数年で頭角を表した若手俳優で、「キングスマン」、「レジェンド 狂気の美学」、「イーグル・ジャンプ」などの作品に出演。声優はこれが初挑戦。
グンター – ニック・クロール
踊れるデブなオス豚といえばグンター。ド派手な衣装に身を包み、大胆で大げさなダンスをするキャラクターで、本作のお笑い要員です。舞台慣れしていて、人前で歌うことにも踊ることにも恥ずかしがらず、堂々としている格好いい豚で、ひょんなことからロシータとコンビを組むことになります。
そんなグンターを演じるのは、コメディー俳優のニック・クロール。スタンドアップコメディアンとしても知られ、これまで数々のお笑い番組、コメディードラマ、映画に出演。最近では映画「ソーセージ・パーティー」、「ラビング 愛という名前のふたり」、「聖杯たちの騎士」などに出演しています。
カレン・クローリー – ガース・ジェニングス
主人公バスター・ムーンの秘書を務めるのが老イグアナといえばこのカレン・クローリー。年齢200歳とも言われており、動きはゆっくりで、物忘れもひどく、よくミスを犯すキャラです。
歌唱コンテストの賞金を1000ドルではなく、10万ドルと書いてしまったのも彼女のミスによるもの。視力が弱く、メガネ代わりの片目を頻繁に無くし、大騒ぎしては周囲に迷惑をかけることもしばしば。
その一方で、寛大で心優しく、ジョニーのピアノのレッスンに懇親的に付き合ってあげるなど気遣いができるキャラです。
そんな彼女の演じるのは、本作の監督ガース・ジェニングス。メスのイグアナという設定ですが、声は男性の彼が担当しています。
キューティーズ – 不明
きゃりーぱみゅぱみゅの歌に乗って、完璧に振り付けをこなすのがタヌキの5人組のグループ、キューティーズ。日本の動物という設定なのか日本語を喋り、ほかの動物たちとは全然コミュニケーションが取れないキャラクターです。
歌唱コンテストで落選しても、お構いなしに踊り出し、スタジオに練習しに来るなど、かなりの暴走キャラにも関わらず、可愛すぎるからか、劇場のオーナーのバスター・ムーンからはかなり大目に見てもらえるラッキーな役回りでもあります。