世界中で大ヒットを飛ばしたマーベルのSF超大作「ドクター・ストレンジ」。本作を日本語吹き替え版で見るか、字幕で見るか迷っている人のために吹き替え声優キャストを一挙紹介します。
スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ – ベネディクト・カンバーバッチ/三上哲(みかみさとし)
医者でありながら、交通事故をきっかけに以前のように手術することができなくなり、修行を経てスーパーパワーを身につけた男といえばドクター・ストレンジこと、スティーヴン・ストレンジ。本作の主人公であり、ヒーローです。
そんな彼を演じるのはイギリスの人気俳優ベネディクト・カンバーバッチ。英ドラマSHERLOCKシリーズで、シャーロック・ホームズを演じていることでお馴染みの彼は、ハリウッドでも「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」、「ブラック・スキャンダル」など多くの有名作品に出演しており、今引っ張りだこです。
対する日本語吹き替え版は、俳優兼声優の三上哲が担当。俳優としてはテレビドラマ、映画、Vシネマなどで活躍し、声優としてもアニメや洋画の吹き替えをこなすマルチな才能の持ち主で、ベネディクト・カンバーバッチの声をやることが多いです。
モルド- キウェテル・イジョフォー/小野大輔(おのだいすけ)
魔術のマスターであり、エンシェント・ワンの右腕的存在がこのモルド。ドクター・ストレンジの才能を見込んで、秘密の屋敷カマール・タジに受け入れたのも彼で、ドクター・ストレンジとは後にパートナーとして行動を共にします。
そんな彼を演じるのはイギリス人俳優のキウェテル・イジョフォー。代表作はもちろん「それでも夜は明ける」。本作で彼はアカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。
対する日本語吹き替え版は小野大輔。声優、歌手、ナレーターとして活動する小野大輔は、「おそ松さん」の松野十四松、「ジョジョの奇妙な冒険」の空条承太郎の声で知られています。洋画の吹き替えでは「スティーブ・ジョブズ」でジョブス役を担当したことで知られています。
クリスティーン・パーマー- レイチェル・マクアダムス/松下奈緒(まつしたなお)
本作のヒロイン的な存在であり、ドクター・ストレンジの恋人役といえばクリスティーン・パーマー。彼女自身医者であり、ドクター・ストレンジが交通事故にあってからは、懇親的に治療に励む、優しい性格の持ち主です。
そんなクリスティーン・パーマーを演じるのはカナダ出身の女優レイチェル・マクアダムス。最近では「スポットライト 世紀のスクープ」、「サウスポー」、「誰よりも狙われた男」に出演しています。
対する日本語吹き替え版は女優の松下奈緒が抜擢されています。NHKドラマ「ゲゲゲの女房」でブレイクしたことでお馴染みの松下奈緒は、これまで「沈まぬ太陽」、「砂時計」、「チェスト!」などの映画に出演。吹き替えはこれが初挑戦です。
カエシリウス – マッツ・ミケルセン/井上和彦(いのうえかずひこ)
本作の悪役にして、ドクター・ストレンジの前に立ちはだかる強敵がこのカエシリウス。魔術の使い手で、もともとはエンシェント・ワンの生徒であったにも関わらず、ダークサイドに進んでしまった存在。
そんな彼を演じるのは、デンマーク出身の俳優マッツ・ミケルセン。米ドラマ「ハンニバル」で主役を演じたことで全米でも大ブレークし、「ローグ・ワン」など数多くの話題作に出演している俳優です。
対する日本語吹き替え版では、ベテラン声優の井上和彦が出演。テレビアニメ、洋画、ナレーションなどで長年活躍し、トランスポーターシリーズや「スタンド・バイ・ミー」で重要な役を演じています。
エンシェント・ワン- ティルダ・スウィントン/樋口可南子(ひぐちかなこ)
ドクター・ストレンジをはじめ、多くの魔術師のメンターがこのエンシェント・ワン。魔術師たちの中で最も強力な魔術の使い手であり、ネパールで長年弟子の指導にあたっているのが彼女です。最初は魔術に対して疑いの目を向けていたドクター・ストレンジもエンシェント・ワンの魔術により一瞬で目覚めたほどの実力者。
そんな彼女を演じるのは、イギリス人女優のワン- ティルダ・スウィントン。「フィクサー」 でアカデミー助演女優賞を受賞している演技派女優で、代表作に「ザ・ビーチ」、「グランド・ブダペスト・ホテル」、「少年は残酷な弓を射る」などがあります。
対する日本語吹き替え版は女優の樋口可南子に白羽の矢があたっています。最近の作品では映画「愛を積むひと」、「アキレスと亀」、「明日の記憶」などに出演したことで有名。洋画の吹き替えはこれが初めてです。
ウォン – ベネディクト・ウォン/田中美央(たなかみおう)
ネパールの秘密屋敷カマール・タジで、貴重な本や文化財を管理するのがこのウォン。コミックではアジア人男性のウォンに対して、強い偏見を基に描写がされていたことなどから、映画化のために新しいキャラクター構成がいちから行われています。
その結果、アクションシーンはほとんどなく、カンフーも使わない、弁の立つ魔術師、といったキャラに仕上がっています。
そんなウォンを演じるのは、イギリス出身のベネディクト・ウォン。映画、テレビ、舞台などで活躍してきた俳優で、映画「オデッセイ」に出演したことでも知られています。マーベル作品はこれが初参加。2018年公開のアベンジャーズの最新作でも出演が決まっています。
一方の日本語吹き替え版は、俳優や声優として活動している田中美央。俳優としては舞台を中心に出演を重ね、吹き替え声優としては「アイアン・フィスト」や「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」に参加したことで知られています。
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