スターウォーズ・エピソード9スカイウォーカーの夜明けで、いまいち活躍できなかったメインキャラクターの一人がフィンじゃないでしょうか。結局、彼のバックグランドも謎を残したまま終わってしまいましたね。
リーク情報によると、本作では実際フィンがフォースを使って物を動かすシーンがあったと言われていますが、残念ながらカットされてしまったようです。
しかしフィンがフォースを感じることのできるフォースセンシティブであることはもはや疑いの余地がないでしょう。それはこれまでの作品を見ると一目瞭然です。
そこでこの記事ではフィンがフォースセンシティブであることを暗示する数々の証拠をピックアップしていきます。
1、フィンの名前の由来
ファーストオーダーにいたときフィンにはもともと名前がなく、コードネーム「FN-2187」として周囲から認識されていました。ところがファーストオーダーを裏切り、レジスタンス軍に味方するようになってから、ポー・ダメロンにフィンという名前を与えられたのはご存じの通りです。。
そもそもフィンのコードネーム「FN-2187」は、「エピソード4/新たなる希望」でレイア姫が収容されていた牢屋の番号であることは知っている人も少なくないかと思います。
しかしトリビアはそれだけではありません。実はスターウォーズのアイデアの基となったアーサーリプセット監督による1963年に製作されたドキュメンタリー映画のタイトルが「21-87」だったのです。実はこの映画で初めて「フォース」という言葉が登場しており、ジョージ・ルーカスがここからスターウォーズのフォースのコンセプトを得たのは有名な話です。
では一体なぜ「フォース」を象徴する番号がフィンに付けられたのでしょうか。それはフィンがフォースセンシティブだからに違いありません。「フォースの覚醒」とはレイだけでなく、実はフィンのことも指していたのです。
2、スノークのセリフ
フォースの覚醒でのスノークとカイロレンの会話のシーンでは、スノークがこんなことを口にします。
「覚醒が起きたが、お前は感じたか?」
主人公がレイであることから、視聴者の多くはこのセリフがレイのことを指していると考えたはずです。しかしこれはレイだけのことではなく、実はフィンのことを指していた可能性もあるのです。
というのもこの時点で、レイはまだライトセイバーには触れておらず、物語の中で少なくともレイの「覚醒」は起こっていなかったからです。では誰が覚醒していたのか。それはフィン以外に考えられません。
フィンは物語の冒頭ですでにフォースの力を感じ、直観を頼りにストームトルーパーであることをやめ、レジスタンスに寝返っていましたね。それ以外にもフィンが何度も強いパワーを感じるようなそぶりを見せていたのは「フォースの覚醒」だったのです。
3、フィンはライトセイバーを使える
スターウォーズ/フォースの覚醒」ではお馴染みのライトセイバーによる戦闘シーンが何度かありました。しかし一つだけこれまでのスターウォーズシリーズにはなかったことが起きています。それはジェダイの騎士でもないフィンがライトセイバーを使って戦う場面があることです。
これまでライトセイバーの使い手といえばジェダイの騎士かシスだけでした。一度ハン・ソロが雪山の中でルークを助けるためにライトセイバーを手にしたことがありましたが、戦闘で使ったわけではありません。普通の人ではとても使いこなせない武器だからです。
にも関わらずフィンは幾度なくライトセイバーを手にして戦いに挑んでいます。それもストームトルーパーを一撃でしとめたり、カイロ・レンに命中させたりなど、とても素人とは思えない腕前を見せていました。あれもフォースの力なくしてはできないことです。
また、そもそも一番最初にフィンにライトセイバーを手渡したのは、同じくフォースの使い手とされているマズ・カナタでしたね。
4、フィンは戦闘機でもフォースを使っていた
フィンはポー・ダメロンと一緒に乗り込んだ宇宙船で、操縦席に座って相手の戦闘機を撃退します。このシーンはルーク・スカイウォーカーがファルコン号で帝国軍と空中戦をしたシーンがモチーフになっています。
このシーンには共通点があります。一つはフィンもルークも未経験であるにも関わらずかなり上手く戦闘機を使いこなせていること。そしてもう一つは二人がジェダイであり、フォースの力があったからこそ、あれだけの力を発揮できたのです。
また、フィンは惑星ジャクーにたどり着いたときも広い砂漠の中をさ迷いながらも、レイに引き寄せられるようにして集落に到着します。それはレイのフォースとフィンのフォースが共鳴していたからです。
5、そもそもジェダイとして紹介されている?
フォースの覚醒のポスターでは、フィンはまるでジェダイあるかのような紹介の仕方をされていますね。このポスターがダークサイドとライトサイトの対比であることは別の記事でも解説しました。
レイがダークサイド側に乗っているのは彼女がパルパティーンの孫であること、ダークサイドの血を引いているから、というのも明らかですが、それに対しフィンはライトサイトを象徴するかのようにポスターでもライトセイバーを持っていますね。
このことからもJJエイブラムス監督の構想の中にこのときからフィンをジェダイの騎士、あるいはフォースの使い手として活躍させる考えがあったことが分かりますね。
スカイウォーカーの夜明けでのフィン
スカイウォーカーの夜明けにおいてもフィンは度々フォースの力を感じている素振りを見せました。
その一つが惑星パサーナでの一コマです。フィンたちは地下のトンネルを出ると、シスの下部であるジェダイハンターのオーチがかつてそこに乗り捨てた古い戦闘機に乗り込み、惑星パサーナから脱出を図ろうとします。
ところがレイは一人だけ砂漠の真ん中に降りていき、カイロレンが来るのを待ち構えていましたね。フィンは遠くにレイの姿を見て、何かを悟ったような顔して、カイロレンだ! と言います。あの時点ではカイロレンがタイサイレンサーはまだ視界には入っていませんでしたが、フィンはカイロレンが近づこうとしていることをフォースで察知していたのです。
もう一つは、パルパティーンのフォースライトニングを跳ね返し、爆発の被害を受けたレイが命を落としたとき、フィンが遠くからそれを感じたかのような表情を見せ、レイの名前をつぶやきましたね。
スターウォーズシリーズにおいてはフォースの使い手が死んだときにほかの人がそれを察知することはよくあることで、例えばレイア将軍が死んだときにはカイロレンとレイの二人ともそれを感じていました。
あれと同じことがフィンにも起こっていたのです。特にフィンとレイは親しい関係にあることからフィンはレイの死をより身近に感じることができたのかもしれませんね。
結局、本作ではフィンがフォースセンシティブであることは明かされませんでしたが、今後のシリーズでもしフィンが継続して登場するのではあれば、彼がいつの日かジェダイになる可能性も十分でしょう。
以上、フィンがフォースセンシティブである証拠についてでした。
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