漫画ファン待望の実写映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」。世界中で公開され、様々な意見が飛び交っています。原作に忠実に作られた良作か。あるいは世紀の駄作か。海外視聴者の率直な意見を紹介します。
米の大手映画批評サイト「Rotten Tomatoes」における「ゴースト・イン・ザ・シェル」の評価は2017年4月現在プロの批評家による支持率が42%、一般視聴者の支持率が65%とかなりの低評価。特にプロの批評家は厳しい意見を寄せているようです。一体海外の視聴者はどんな感想を抱いたのか。ここにまとめてみました。
映画ゴースト・イン・ザ・シェルの海外の口コミと反応
デビッド・シムズさん
「この映画はパクリ映画のパクリで、アニメの要素をいくつか加えているけど、それ以外はほとんどオリジナルの要素を省いている」
ピーター・レイナーさん
「残念なだけど、先が読める内容で、格好いいアクションを作るために深く考えない映画にハリウッドが仕上げている」
ライアン・ポラードさん
「もっと期待してもいいシリーズの映画なのに満足のいかないストーリーテリングががっかりさせられる」
ベス・アコマンドさん
「日本のアニメがやりたいことと大金を使ってハリウッドがやりたいことの方向性の違いこそがこの映画の問題」
アリ・グレイさん
「個人的にはこの映画に関わったグラフィックデザイナーとデジタルアーティストたちを祝福したい」
ロジャー・テニスさん
「『ゴースト・イン・ザ・シェル』は退屈でスピリットに欠ける」
テディ・ダージンさん
「この作品のファンでもない私が何を思ったか。それは映画ですらないということ。今年10月に公開されるブレード・ランナー2049の予告動画みたいな内容だった」
ディーヴァ・ベレスさん
「オリジナルのストーリーと文化を無視した映画で、ただただ酷い。ビジュアルもそうだし、演技もそうで、ハリウッド映画の中で最も退屈なアクションだった」
ジェームス・バーニヤーさん
「汚い3Dの映像と安っぽいCG、パクリのビジュアルとプロット、それに白人だらけの登場人物。これの何が気に入るっていうんだよ」
スコット・メンデルソンさん
「この映画は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』というよりSF映画の『エクスマキナ』にトーンと雰囲気が似ている」
ショーン・バーンズさん
「馬鹿なアクション映画にしては、映像がすごかった。ただ、それ以外にもなにかないとね」
ライアン・ギルベイさん
「『ゴースト・イン・ザ・シェル』は全体的にユーモアがない」
アダム・グラハムさん
「映像がすごいからまだ許せるという感じ。都市に表示される巨大なホログラフィックやデジタル映像はすごい印象的だけど、魂が感じられない」
ソニー・バンチさん
「スカーレット・ヨハンソンはSFスリラーには完璧のキャスティング」
ゲリー・ウォルコットさん
「ビジュアルエフェクトが最初の30分ぐらいすごくて、ストーリーがいいのは最初の5分だけ」
デビッド・ブラッドリーさん
「スカーレット・ヨハンソンが少佐役を無理してやってるのが悲しく、悲劇だった。辻褄も合わないし、感情もないし、なにも感じられなかった」
ノーマン・ウィルナーさん
「もし原作の『ゴースト・イン・ザ・シェル』を知っていたら、これはきついと思う」
エリン・ウィトネイさん
「一番ひどいのはキャスティングではなく脚本。アイデンティティーを探す物語になっているけど、自らアイデンティティーを無くすような内容になっている」
クリスティー・プショコさん
「皮肉なのは、魂を捜し求める話なのに魂が感じられる、シェルだけで、ゴーストがいない感じがすること」
リッチBさん
「素晴らしい実写化で、きれいだし、とても上手く作られている。演技もいいし、追加されたストーリーも歓迎できる。白人だらけとかいう批判なんかは聞かないでいい」
ケイティーMさん
「ストーリーや哲学的な要素はオリジナルのストーリーからはかけ離れているけど、ビジュアルに関しては『ゴースト・イン・ザ・シェル』映画ファンにはがっかりさせないと思う。できれば続編が作って欲しい」
マーロンIさん
「スカーレット・ヨハンソンとすごいビジュアルエフェクトがあるのに、この映画が好きになれないのが不思議だった。とにかく最初から最後までごちゃごちゃで、脚本がひどい。演技もダメだし、映画自体がださい。翌日の朝には忘れているような作品」
ダニエルBさん
「ビジュアルはすごい格好いい映画だけど、メインのテーマが人間の魂であるにも関わらず、魂が感じられないのが残念」
ジェニファーGさん
「楽しかったし、いい実写映画だと思った。ビジュアルエフェクトは滑らかでヒューマニティーを上手く描いていた」
ジョンKさん
「サイバーものの映画が好きな人には絶対におすすめ」
まとめ
いかがでしたでしょうか。かなり辛辣な意見もありましたね。特に批判の中には「他の映画に似てる」といった指摘が多かったのが印象です。一方で支持者は、「ビジュアルがすごい」という意見で一致しているようです。果たして日本の漫画ファンはこの映画についてどう感じるのかに注目です。