イルミネーション・エンターテイメントによる大人気シリーズ第三弾「怪盗グルーのミニオン大脱走」が世界各国で劇場公開され、話題を呼んでいます。そこで同作品に隠されたトリビアや秘密をまとめてみました。
1、新作グリンチ
グルー一家、三姉妹の長女マーゴ(左)が着ているTシャツに注目。実はこれイルミネーション・エンターテイメントが2018年に公開を予定している最新アニメ「グリンチ」のキャラクターです。
「グリンチ」はもともとジム・キャリー主演で2000年に公開されたクリスマス映画で、緑色の毛むくじゃらのモンスターが人々からクリスマスを盗んで、失意に陥れようとするストーリーです。これをイルミネーション・エンターテイメントがCGアニメ化。
人々からクリスマスを盗む、というストーリーラインは、月を盗もうとした怪盗グルーともかぶりますね。ハリウッドでは製作会社が新作映画のトリビアを別の作品の中で密かに宣伝することは当たり前。イルミネーション・エンターテイメントは過去の作品でもマーゴのTシャツに「ロラックスおじさんの秘密の種(↓の画像左)」など同社のキャラクターを登場させています。
ちなみにこちらの画像の中央のキャラクターは「踊る大捜査線」のオリジナルキャラ「湾岸くん」。これはフジテレビとイルミネーション・エンターテイメントが戦略的提携を結んだことで実現しています。
2、ネファリオ博士
「怪盗グルーの月泥棒」からグルーと共に兵器の開発に携わっていたのがネファリオ博士。実は彼、出番は少ないながらも「ミニオンズ」を含め、怪盗グルーシリーズの全ての作品に登場しています。
なにやら怪しい機械や兵器ばかり発明するのが好きなネファリオ博士は本作にももちろん姿を現します。ネファリオ博士は実験に失敗したのか誤って自らを炭素冷凍してしまい、凍り付いた状態で一瞬出てきます。
もちろん、この元ネタは「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」のハン・ソロ。イルミネーション・エンターテイメントは同社だけでなく、他社の作品のトリビアも使うのが特徴です。
3、メル
本作で何度も名前を挙げられるミニオンといえばメル。ミニオンたちのリーダー格として君臨し、刑務所の中でもほかの受刑者たちを差し置いてボス的な存在だったのがこのメルです。
そんなボスミニオンの基となっているのが、イルミネーション・エンターテイメントの代表クリス・メレダンドリ(Chris Meledandri)。メレダンドリの最初の3文字を取った「Mel」がこのキャラの名前の由来です。また、髪型を見てもクリス・メレダンドリのヘアースタイルと合致するのが分かると思います。
4、インディ・ジョーンズ
劇中、ワルを愛するミニオンたちが悪事から足を洗ったグルーに対し、過去と現在の写真を比較しながら大ブーイングを送るシーンがあります。
その一つにグルーが美術館から美術品を盗んでいる写真がありますが、実はこれは映画インディ・ジョーンズシリーズの「レイダース/失われたアーク」でインディが盗んだ宝をモチーフにしています。
5、SING/シング
ミニオンたちがひょんなことから迷い混む撮影現場。そこではオーディション番組「Sing シング」の撮影が行われていますが、もちろんこれはイルミネーション・エンターテイメントの作品「SING/シング」とアメリカのリアリティー番組をミックスしたものです。
外を走っているミニオンたちの後ろには「シング」のポスターが貼られているのがわかりますね。
映画「SING/シング」では言葉を話す様々な動物たちが登場しました。その中には豚のロシータとグンターがいますが、本作でもフリードニアの街に多くの豚たちが生活しているのは「SING/シング」の世界とリンクしているからです。
6、ヴァレリー
ミスを犯したグルーとルーシーを同時に首にしてしまう反悪党同盟の女リーダー、ヴァレリーにはモデルがいます。
長い金髪のヘアを真ん中分けにし、大きな鼻が特徴的な政治家といえば、アメリカ合衆国大統領顧問ケリーアン・コンウェイ。
ドナルド・トランプの大統領顧問を務める彼女をモデルにしたヴァレリーが「You are fired! お前はクビだ!」というのは、そのセリフがドナルド・トランプが司会を務めるリアリティー番組の決めセリフだったからです。
7、ニモ
グルーとルーシーがバルタザール・ブラットを追いかける冒頭のシーンで突如しましまの魚が現れます。少し不自然にも感じられる魚の登場ですが、もちろんこれはディズニー映画「ファインディング・ニモ」でお馴染みのニモをモチーフにしたもの。
ライバルともいえるディズニー作品にまで触れるイルミネーション・エンターテイメントは怖いものなしですね。
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