劇場公開からかなりの高評価を受けているマーベルコミックの実写映画「スパイダーマン・ホームカミング」。本作にはラストに二つのおまけシーンが用意されています。そこでエンドロール後に挿入されるそれらのシーンが何を意味するのか紹介したいと思います。
スパイダーマン:ホームカミングのおまけシーンその1
最初のおまけシーンには逮捕され、刑務所送りになったバルチャーことエイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)が登場。そこで顔馴染みのマック・ガーガンと再会します。
マック・ガーガンは劇中、フェリーでスパイダーマンと対決した武器ディーラーの一人です。つまりバルチャーとは武器の取引をした悪友であることが分かります。
マック・ガーガンは自分を刑務所送りにしたスパイダーマンに対して強い怒りを感じていて、仲間たちが復讐をしたがっていると告げます。
マック・ガーガンはスパイダーマンの正体をバルチャーが知っているんじゃないかと疑いますが、バルチャーはこれを「もし正体を知っていたら、とっくに俺が捕まえている」と否定します。
そこで看守の声がかかり、バルチャーの家族が刑務所に彼を訪問に来たと言われ、バルチャーは刑務所の通路を歩いていくのでした。
このシーンが意味するのは、マック・ガーガンが近々悪役としてスパイダーマンの前に立ちはだかるということです。マック・ガーガンの正体は何を隠そうスコーピオンです。
また、バルチャーとスコーピオンが協力し、他の仲間を集めてスーパーヴィランの6人組シニスター・シックスを形成する可能性も十分です。
スパイダーマン:ホームカミングのおまけシーンその2
おまけシーンその1が終わるとスクリーンが黒くなり、スタッフのクレジットが流れます。そこでも最後まで席を立たずに待っていた人だけおまけシーンその2が見られます。
おまけシーンその2にはキャプテン・アメリカが登場。キャプテン・アメリカは劇中でも度々教育ビデオの登場人物として現れていました。
ほとんどが学生たちに向けたメッセージで、いかにも教育ビデオという内容の教訓を伝えるものでした。おまけシーンもまた同じように教育ビデオ風の演出になります。
しかしそこでキャプテン・アメリカがメッセージを贈るのは他でもないオーディエンスに対してです。キャプテン・アメリカは次のようなことを言います。
「生徒、または兵士が持つべき最も大切なクオリティーの一つが”忍耐”だ」
もちろんこれを最後まで席を立たずに待っていた視聴者のことを指しています。
しかしながら彼は「忍耐を持つことで見返りが受けられるときは素晴らしいが、ときどきそうじゃないこともあり、なんでこんなにがっかりすることのために長い間待ったのだろうかと思うときもあるはずだ」と話し、何か意味のあるシーンがあるのではないかと期待を抱いて最後まで待ったファンたちを皮肉るのでした。
マーベルなりのブラックユーモアで最後締めくくったのです。
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