世界中で大ヒットを飛ばしているマーベルコミックの実写映画最新作「スパイダーマン・ホームカミング」。本作にはコミックなどを基にした多くのトリビアが隠されています。そこで見逃した人のために「スパイダーマン・ホームカミング」の秘密を一挙公開します。
オープニングソング
マーベル作品のオープニングといえばマーベルのロゴに始まり、テーマソングと共にコミックのコマがめくられるのが通常ですが、「スパイダーマン・ホームカミング」では1960年代のスパイダーマンアニメシリーズで使われたテーマソングが流れます。当時から見ていた昔のファンならこの演出にはしびれるはずです。
オープニングシーンはあの映画の続きだった!
物語は、廃品回収会社の社長エイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)がアベンジャーズタワーの前で廃品を回収しているところからスタートします。
時系列でいうとこれは2012年公開の「アベンジャーズ」のラストシーンの続きになります。同作のラストではアベンジャーズたちがニューヨークでチタウリと戦いましたが、「スパイダーマン・ホームカミング」はその直後から物語が始まるのです。
カレンの声はあの有名女優だった!
スパイダーマンのスーツに組み込まれているAIといえばカレン。スパイダーマンに的確なアドバイスを送り、スーツのウィジェットをその都度選択してくれたのが彼女です。
実はカレンの声に起用されたのはアメリカ人女優のジェニファー・コネリー。アカデミー賞受賞者でもある彼女がこの映画に友情出演したのには理由があります。
というのも彼女は映画「ハルク」でヒロイン役を演じたことがあるほか、夫のポール・ベタニーがビジョンとしてマーベル作品に出ている常連だからです。ちなみにポール・ベタニーも以前アイアンマンのスーツのAIの声を担当したことがあり、夫婦揃ってAI役をこなしたことになります。
モリタ校長は一人二役?
スパイダーマンことピーター・パーカーが通う学校の校長といえばモリタ校長。本作では出番は少ないですが、問題ばかり起こすピーター・パーカーを彼が呼び出すシーンがあります。
このモリタ校長を演じるのは、韓国系アメリカ人俳優のケネス・チョイ。実はケネス・チョイは「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」でジム・モリタ役を演じています。ちなみにジム・モリタとはモリタ校長のお爺さんに当る人物で、校長室にはジム・モリタの写真が飾られているのが分かります。
つまりマーベルシリーズで孫とお爺さんの役を一人二役こなしているのでした。ケネス・チョイはDCコミックの実写映画「スーサイド・スクワッド」でもヤクザの組長役として出演しているなど、何かと日本人役で出ることが多いです。
リズ・アランは金髪で白人だった!
ピーター・パーカーが恋するヒロイン、リズ・アラン役に抜擢されたのは黒人モデルのローラ・ハリアー。細身ですらっと背が高く、さすがモデルといった美貌の持ち主です。
実は彼女の役リズ・アランはマーベルコミック「Amazing Fantasy」の15巻に登場するリズことエリザベス・アランが基になっています。
エリザベス・アランは金髪の白人女性ですが、映画では一転して黒人女性であるローラ・ハリアーが起用されたのには訳があります。最後までリズ・アランがエイドリアン・トゥームスの娘であることを視聴者に気づかさないためです。
まさか黒人のリズ・アランが白人の父親エイドリアン・トゥームスの娘であるとは普通は想像が付かないからです。視聴者を上手に欺くとはまさにこのことですね。
ベティ・ブラントも登場していた!
これまで映画スパイダーマンシリーズのヒロインとして度々登場していたキャラクターがベティ・ブラント。本作では学校内のTVチャンネルのレポーターとして登場するのが彼女です。今回ベティ・ブラント役に抜擢されたのはオーストラリア人女優のアンガーリー・ライス。
過去の作品ではスパイダーマンの恋役といった立ち居地でしたが、今回はほとんどスパイダーマンと絡むシーンはありません。
ちなみにコミックでは本作に高校生として登場するネドやフラッシュと大人になってから付き合うなど、何かと恋多き女です。
アロン・デイビスはネクスト・スパイダーマンの叔父
武器の取引現場でスパイダーマンに命を救われた男といえばアロン・デイビス。彼は後にプラウラーと呼ばれるヴィランになるキーパーソンです。
というのもスパイダーマンに駐車場で尋問されたときに彼は「俺の甥っ子がクイーンズに住んでいるんだ」と言いますが、その甥っ子とは何を隠そうマイルズ・モラレス、そう後にアルティメット・スパイダーマンとなる黒人の少年のことを指します。
コミックでピーター・パーカーが命を落し、彼の後釜としてスパイダーマンになるのがこのマイルズ・モラレスです。その叔父に当るアロン・デイビスが映画に登場し、甥っ子の話をしたということは将来的に黒人のスパイダーマンの実写映画が製作される可能性も高いです。
ペッパー・ポッツのカムバック
アイアンマンの恋人ペッパー・ポッツも映画「アイアンマン3」以来復帰を果たしています。彼女を演じるのはもちろんグウィネス・パルトローです。
アイアンマンことトニー・スタークは彼女に婚約指輪を渡そうとしますが、そのとき「2008年からずっとこの指輪を持っていたんだ」といったことを口にします。
2008年とは最初のアイアンマン映画が劇場公開された年を指しています。つまりずっと結婚を考えていたということです。
ちなみに映画「アイアンマン」でペッパー・ポッツが着ていた同じTシャツを本作でピーター・パーカーが着ています。
スタン・リーのカメオ出演
マーベルの生みの親であり、名物お爺ちゃんといえばスタン・リー。彼がマーベル作品に友情出演するのは毎度お馴染みのことですが、今回も例外ではありません。
スパイダーマンがニューヨークの街をパトロールしていると、なにやら車のドアをこじ開けようとしている青年に出くわします。車を盗もうとしていると思ったスパイダーマンはその青年をこらしめてやると、実は鍵を失くしただけで青年の車であることが分かります。
その騒ぎを聞きつけた近所の住民たちが次々と窓から顔を出しますが、そこに現れる老人の一人がこのスタン・リーです。
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