ブレードランナー2049で多くの男性視聴者を虜にしたキャラクターといえばホログラムの美少女ジョイ。まるで漫画の世界から飛び出してきたような大きな瞳をした彼女を演じるのは一体どんな女優なのでしょうか。
アナ・デ・アルマスの経歴
ジョイ役で一躍脚光を浴びた女優はキューバ出身のアナ・デ・アルマス。14歳のときにキューバ国立アートスクールに合格したのをきっかけに演技の道を歩みはじめ、16歳にしてスペイン映画「Una rosa de Francia フランシアのバラ」で見事主役の座を射止めています。
それを機にキューバ映画「Madrigal」やTVドラマ「El edén perdido 失われたエデン」などに次々と出演。18歳になると、スペインのTVドラマ「El internado」に出演するために拠点をスペインに移し、スペインの有名俳優たちと共演を果たします。
それによってスペインで女優としての地位を確立したアナ・デ・アルマスは2009年、日本語でも後に公開されたスペイン映画「セックスとパーティーと嘘」で重役をこなし、これが興行成績400万ユーロを超える大ヒット作品となりました。
女優として活動するほかアナ・デ・アルマスはモデルとして雑誌の表紙を飾ること機会も増えます。その中には男性誌をはじめ、ファッション雑誌、ゴシップ誌があり、幅広いジャンルの読者に支持されていったのです。
その後もスペインのTVドラマ「Hispania」、スペイン映画「Por un puñado de besos」などに出演。スペインではすっかり知らない人がいないほどの人気女優になりました。
プライベートでも2011年にスペイン人俳優のマルク・コロテットと結婚。公私共に充実した日々を過ごします。
しかしながらもともとはキューバから単身で海を渡ってきた彼女。決してスペインでの成功で満足せず、2014年になるとついに拠点をLAに移し、ハリウッドに進出します(マルク・コロテットとは2013年に離婚)。
アナ・デ・アルマスが最初に出演したハリウッド映画はエドガー・ラミレスやロバート・デ・ニーロらが名を連ねた「ハンズ・オブ・ストーン」。
そしてキアヌ・リーブス主演のスリラー「ノック・ノック」で主人公を堪能的に誘惑する悪女を演じて注目を浴びます。その後も「ウォー・ドッグス」や「Overdrive」といった作品に出演し続けましたが、どちらかというとこの頃まであくまでもセクシー女優の一人といった立ち位置でした。
しかし本作「ブレードランナー2049」に出演したことでエキゾチックな美貌だけでなく、多大なインパクトと類稀な存在感を発揮したといえそうです。
間違いなく「ブレードランナー2049」後、アナ・デ・アルマスの人気は急上昇し、女優のキャリアにおいてさらなる飛躍を遂げるすることになるはずです。
アナ・デ・アルマスがジョイ役を勝ち取った舞台裏
本作のジョイ役を勝ち取るまでにアナ・デ・アルマスは3度のオーディションを受けたそうです。そして3度目のオーディションのときにキャスティング側から、ヌードシーンがあること、髪の毛をばっさり切らなければならないことを告げられます。
そのときアナ・デ・アルマスはヌードは全く問題ないけど、髪の毛を切るのはどうにかならないかと相談したそうです。普通の女優ならヌードに抵抗を持ち、髪の毛を切ることを問題とはしませんが、彼女の場合は別だったのです。
しかし実際に主役のライアン・ゴスリングと会ったら、髪の毛のことなど些細なことだと考え直し、とにかくこの映画に出演したいと思うようになったそうです。
そんな物怖じしない彼女だからこそ、ここまでの成功を掴んだのかもしれませんね。
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