アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーが世界各国の劇場で公開され、早くも物議をかもしています。サノスの侵略。ワカンダでのバトル。そして衝撃のラスト。そんな物語の中で隠されていたトリビアを一挙紹介します。
1、ストーリーのベースはあのコミック
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のベースとなっているのは1991年に発売されたマーベルコミックの「インフィニティ・ガントレット」。コミックではサノスがこの世にある6個の「インフィニティ・ジェム」を集め、神同然の力を手にし、全宇宙の半分の生命を滅ぼすというもの。
ここで登場するヒーローはアベンジャーズではなくアダム・ウォーロックという点など、映画とはいくつか設定が違うのが特徴です。
2、ホークアイとアントマンは登場しない
弓矢の使い手として知られるヒーローといえばホークアイことクリント・バートン。これまで「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」などに登場した人気のキャラタクーです。
アベンジャーズの一員でありながら、しかし彼は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」には出てきません。当然、登場することが期待されていましたが、残念ながら一瞬たりともスクリーンに映らないのです。
というのも「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」後、ホークアイとアントマンの二人はヒーロー活動を休止し、家族との時間を優先させることで政府と合意したのでした。
もちろん今後二人が一切アベンジャーズシリーズに登場しないということではありません。早ければ「アベンジャーズ4」でカムバックを果たすことが予想されています。
3、スタン・リー
マーベルの生みの親であり、いまやすっかりマーベル映画における名物お爺さんとなったスタン・リーですが、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でもカメオ出演しています。
スタン・リーが出てくるのはスパイダーマンことピーター・パーカーがニューヨークでの騒ぎに気づいたシーン。バスに乗っていたピーター・パーカーは友達のネッドに他の常客の気をそらすことを頼みます。
すぐさまパニックとなった車内で一人だけ冷静だった人物がいます。他でもないスタン・リー扮するバスの運転手です。彼は大騒ぎする常客に対して次のようなことを言います。
「一体どうしたんだよ。宇宙船を見たことがないのかい?」
4、アイアン・スパイダー
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でスパイダーマンは、新しいバージョンのスーツをお披露目します。それが何を隠そうアイアン・スパイダーです。
アイアンマンことトニー・スタークによって開発されたスーツで背中から複数の長い足が飛び出るのが特徴です。その姿はまさにスパイダー。この足によってスパイダーマンは何度も命拾いします。
5、エイリアン
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では何度も他の映画作品が言及されますが、その一つが「エイリアン」。
映画好きのピーター・パーカーはエイリアンのエンディングと同じ方法で宇宙船からボニー・マウを追い払うことを思いつきます。そして彼はトニー・スタークと協力してドクター・ストレンジを救出するのでした。
そのシーンとは別にトニー・スタークがピーター・パーカーの安全を考えて地球に送り返そうとするシーンでは「ハッピー・トレイルズ!(幸運を!)」といいますが、あれは映画「ダイ・ハード」の名セリフを真似たものです。
6、スティーブ・ロジャース
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で仲間を救うために突如として助っ人に現れるのがキャプテン・アメリカとして知られるスティーブ・ロジャース。
しかしシビル・ウォーでシールドを手放した彼は本作でキャプテン・アメリカを名乗ることはなく、あくまでもスティーブ・ロジャースとして参加しています。
そんな彼が身にまとっているスーツはキャプテン・アメリカのそれではなく、マーベルコミックに登場するスティーブ・ロジャースの別のキャラクター、ノーマッドの黒いスーツです。また、シールドも丸いシールドではなく、長方形のシールドを使っているのが分かります。
彼自身はキャプテン・アメリカを名乗らないものの、一度だけヴィジョンが彼のことをキャプテンと呼ぶことがあります。仲間からするとやはりスティーブ・ロジャースはいつまでもキャプテンなのかもしれません。
7、レッド・スカル
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」以来のサプライズ復帰を果たしたのがレッド・スカル。彼はサノスがソウル・ストーンを追い求めて惑星ヴォルミールに降り立った際、番人としてサノスを案内します。
レッド・スカルは第二次世界大戦、ずっと惑星ヴァルミールにいたことを明かします。その場所で彼はサウル・ストーンを欲する者に愛する人を犠牲を払わなければいけないことを伝えてきたのでした。
また、本作におけるレッド・スカルの風貌は死神のようで、それはコミック「インフィニティ・ガントレット」の登場キャラクターであるデスがモチーフになっていると考えられます。
8、聖書
ガーモラを犠牲にしてソウル・ストーンを手にするサノスのストーリーは、聖書に登場するアブラハムのストーリーがモチーフになっています。
聖書の中でアブラハムは神から息子のアイザックを犠牲にするように強いられますが、最終的にアイザックが救われる点では違っています。
劇中、ガーモラは崖の下に落ち、それ以来戻ってこなかったことから死んだ可能性が高いです。
9、バッキー
映画「ブラックパンサー」のおまけシーンで登場したバッキーが「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で久々に本編に登場します。
バッキーはここでもホワイト・ウルフとして紹介されるのがポイントです。「ブラックパンサー」では子供たちからホワイト・ウルフと呼ばれていましたが、本作ではシュリからそう呼ばれます。
ちなみにホワイト・ウルフとはコミックのブラックパンサーシリーズに登場するサブキャラで、コミックではブラックパンサーの異母兄弟という設定です。
10、キャプテン・マーベル
エンドロール後のおまけのシーンでニック・フューリーが助けを呼ぶキャラクターといえばキャプテン・マーベルことキャロル・ダンバース。これによって新たなマーベルヒロインがスクリーンに登場することが予告されました。
果たして半分の人口を失った宇宙に平和を取り戻すことはできるのか。答えはキャプテン・マーベルが握っているのかもしれません。
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