大人気SFシリーズ「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の悪役カイロ・レンの素性が映画公開と共に明らかになりました。カイロ・レンと言えば、クロスガードのライトセーバーを使う、黒いフードを身にまとった邪悪なキャラクターですが、一体正体は何者なのでしょうか。
カイロ・レンのプロフィール
カイロ・レン役を演じるのはアダム・ドライバー。映画「奇跡の2000マイル」にも出演したイケメン俳優です。アダム・ドライバーが今回、スター・ウォーズ最新作で悪役に抜擢されたのは他でもなく、身長191cmの体と甘いマスクが要因でしょう。というのもカイロ・レンはダース・ベイダーを彷彿させる見た目の迫力とハンサムである必要があったからです。
というのもカイロ・レンはハン・ソロとレイア姫の息子だからです。ダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーの父親だったことやレイア姫がダースベイダーの娘であり、ルークの妹だったことを考慮すると、ストーリー上カイロ・レンが主要キャラとなにかしらの血のつながりがあるのは自然な流れでした。つまりルークの甥っ子、ダースベイダーの孫にあたります。実際に劇中にダースベイダーのマスクを眺めながら「お爺さん」と呼ぶシーンまであります。
さて、バッググランドも含めなにかと謎の多いカイロ・レンですが、最近になって米の大手映画誌「エンパイア」から重要なヒントが明らかにされました。それによると、「カイロ・レンはシスではない」ということです。これは一体どういう意味でしょうか。
そもそもシスとはフォースを悪用する、ダークサイドに手を染めてしまった悪役たちのこと。ダース・ベイダーもそれに当たります。全身黒づくめの姿から、カイロ・レンもシスだと予想されていましたが、ここに来てこの説が覆りました。
これについては監督のJ・J・エイブラムスも「普通の悪者ではない」とカイロ・レンがシスであることを否定しています。
「カイロ・レンはアナキン・スカイウォーカーではなくダースベイダーをアイドル視していて、ダースベイダーが象徴するもの、彼がやろうとしていたものに憧れているんだ。彼の視点で見ると、彼は敵によって誘惑され、誘惑によって失敗したんだ。だからレンはベイダーが始めようとしたことを完了したいという考えを持っている。彼の物語は葛藤そのもので、それは外部的葛藤ではなく、内部的葛藤だ。それこそが彼を興味深い悪役にさせるんだ」。
カイロ・レンの正体とは?
カイロ・レンの本名はベン・ソロ。カイロ・レンとはダークサイドに手を染めた彼に付けられた名前です。彼は「レンの騎士団」に属する戦士で、スノークに師事しています。そしてこのスノークこそが、最新シリーズにおいて大ボスの役割を果たす存在となるのです。
スノークがエンドアの戦いからおよそ30年後に銀河帝国の後を継いだ悪の組織ファースト・オーダーの最高指導者となったことから、その弟子であるカイロ・レンがストームトルーパーと共に行動しているのです(一番上の画像を参照)。これだけでも昔の記憶を呼び起こさないでしょうか。そう、スノークとカイロ・レンの関係性は、旧シリーズのダース・シディアスとダースベイダーの関係にそっくりなわけです。
ダース・シディアスとダースベイダー
旧シリーズではダースベイダーはダース・シディアスに忠誠を誓い、悪に手を染めていました。しかし息子のルークを目の前にして心が揺らいだのでした。そう考えると、「スターウォーズ フォースの覚醒」におけるカイロ・レンの立ち位置が見えてきますね。
もともとカイロ・レンはルーク・スカイウォーカーの教え子だったのですが、ジェダイの騎士の訓練を受けている最中にダークサイド(暗黒面)に流されてしまいます。
劇中カイロ・レンは父親であるハン・ソロと対峙します。そのシーンはまるでダースベイダーとルーク・スカイウォーカーの対決シーンのモチーフのようでもありました。果たしてカイロ・レンはこのまま悪の道へと進んでしまうのでしょうか。
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