マーベルユニバースにおける最も小さなヒーローが活躍する映画「アントマン&ワスプ」。本作に隠された数々の秘密とトリビアを紹介します。
1、ブラック・ゴライアス/ビル・フォスターとマトリックス
本作からマーベルに初めて登場したキャラクターといえばビル・フォスター博士。
もともとS.H.I.E.L.D.の科学者でハンク・ピム博士とは同僚という間柄だった彼ですが、コミック「シビル・ウォー」ではブラック・ゴライアスとして登場する重要なキャラクターです。
映画においては「アイアンマン2」でトニー・スタークが彼について言及しています。さて、そんなゴライアスことビル・フォスターを演じる俳優はご存知ローレンス・フィッシュバーン。
ローレンス・フィッシュバーンの代表作といえば映画「マトリックス」のモーフィアス役です。
奇しくも「アントマン&ワスプ」のビル・フォスター、そして「マトリックス」のモーフィアスも同じ天才という役柄。
また、よく見ると本作では黒板に「Matrix」という文字まで書かれています。映画「マトリックス」から何かしらのインスパイアを受けたことはまず間違いないでしょう。
2、ローレンス・フィッシュバーンの息子
ビル・フォスター博士の若かりし頃の回想シーンでは彼にそっくりな若い黒人男性が登場します。
ハイテク技術を使って若いころを再現したかと思いきや、実はあの俳優はビル・フォスター博士を演じたローレンス・フィッシュバーンの実の息子、ラングストン・フィッシュバーンです。
3、スタン・リーのカメオ出演
マーベルの生みの親といえばスタン・リー。毎回彼を探すのがマーベルファンの楽しみの一つですが、本作にもちゃんとカメオ出演しています。
スタン・リーがスクリーンに現れるのはサンフランシスコにおけるカーチェイスのシーン。乱暴に運転する若者たちを見てスタン・リーは「60年代はよかったけど、今はそのツケを払っている」というような愚痴をこぼします。
4、ハロー・キティ
カーチェイスの最中、ワスプは突然思い出したようにハロー・キティのラムネを取り出し、敵に向かって放り投げるシーンがあるのに気づきましたか。その瞬間ラムネは巨大化し、敵のバイクに突撃します。
同シーンは予告動画にも収録されています。
もしかすると、ワスプはハロー・キティのファンなのかもしれませんね。
5、アントマンの娘
アントマンことスコット・ラングの愛娘といえばキャシー・ラング。実は彼女も父親のようにスーパーヒーローになるポテンシャルを握った重要人物です。その証拠にコミックでは父親のように体を縮ませるスーパーパワーを駆使してヤング・アベンジャーズの一員として活躍します。
今後、大人になったキャシーがなんらかの作品でスーパーヒーローとして登場する可能性は高いです。
6、ゴースト
本作の敵キャラといえば透過能力を持つ謎の女:ゴースト。最後までアントマンたちを苦しめる彼女ですが、コミックでは「アイアンマン」の悪役として登場するキャラクターです。そのため今後、アイアンマンと絡む可能性も大いにありです。
7、ビッグリボウスキ
軟禁生活を送っているスコット・ラングは多くのシーンでバスローブ姿で登場します。ときにはそのまま外出したりして無様な恰好をさらしていますが、実はあの一連のシーンは映画「ビッグ・リボウスキ」の主人公ジェフリー・“デュード”・リボウスキのキャラをモチーフにしています。
スコット・ラングのだらしなさといい、やる気のなさはリボウスキそっくりですね。
8、ジャイアントマン
スコット・ラングは物語の終盤、それまでの小さな姿から突如巨大な姿へと変身します。その姿はまるで別のマーベルヒーロー、ジャイアントマンとそっくりです。いや、ジャイアントマンがモデルになっているといってもいいでしょう。
ちなみにコミックの中のジャイアントマンはスコット・ラングではなく、ハンク・ピムが初代。奇しくも二代目は本作にも登場するビル・フォスターです。
9、放射能X
ラストシーンでスコット・ラング、キャシー・ラング、ホープ・ヴァン・ダイン が車に乗りながら映画を鑑賞している下りで上映されている映画は1954年公開の「放射能X」。
実はこの映画は放射能を浴びた蟻が巨大化して暴走するという内容で、どこか本作のアントマンと共通するものがあります。こういう細かいところまで徹底して「蟻」を強調しているのでした。
10、おまけシーン
おまけシーンではアントマンが量子の世界に閉じ込められてしまいます。それは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のラストと同じ時間軸の出来事で宇宙上の半分の生物は滅びてしまったのです。
ハンクもジャネットもホープもチリとなって消えてしまいました。果たして今後マーベルユニバースは一体どうなっていくのか。それは次回作のアベンジャーズ4で明らかになるでしょう。