多くの謎を残して幕を閉じたハリーポッターシリーズのスピンオフ「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」。本作に隠された数々のトリビアを解説していきます。
1、セストラル
冒頭でアメリカ魔法省がゲラート・グリンデルバルドをアメリカから欧州に移送する際に見おぼえのある魔法動物が護送車を引いていましたね。
その魔法動物とは「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」でも登場したセストラルです。死を目撃したことのある人にしか見えない特殊な動物で、不吉な象徴としても知られます。
そのせいもあってか、ゲラート・グリンデルバルドはまんまと脱獄してしまいます。
2、ミネルバ・マクゴナガル先生がいる?
ハリー・ポッターシリーズでお馴染みのホグワーツ魔法魔術学校の教師といえばミネルバ・マクゴナガル。
そんな彼女が今回「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」でもホグワーツでの授業のシーンで登場します。
ところが本作で登場するマクゴナガルはどう見ても20代の若い女性。それがハリーポッターファンの間では論争を巻き起こしています。
というのも「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」の時代背景は1927年。それに対し、ミネルバ・マクゴナガルが生まれたのは1935年だからです。つまり生まれる前の彼女がホグワーツの教壇に上がっているのは無理があるのです。
これについては様々な説があり、一つはマクゴナガル先生と呼ばれる彼女は、実はミネルバ・マクゴナガルではなく、その母親なのではないかというもの。
しかしながら母親のイソベル・マクゴナガルが教師であったことは一度もなく、本作に出てくる教師がイソベル・マクゴナガルである可能性は限りなく低いです。
もう一つは脚本家で原作者のJKローリングが単純にミスを犯したという説です。どう考えても辻褄の合わないキャラクターがこの時代にいるのはなぜなのか。答えは続編で明らかになるのかもしれません。
3、コーマック・マクラーゲンがいる?
ほかにもホグワーツのシーンで登場する懐かしい名前といえばマクラーゲン。ハリーポッターシリーズではハーマイオニーに迷惑がられるキャラクターでしたが、本作でもマクラーゲンはイギリス魔法省の職員の言うことを聞かず、注意を受ける一コマがあります。
もちろん「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」で登場するマクラーゲンはコーマック・マクラーゲンではなく、祖父の可能性が高いです。ちなみにコーマック・マクラーゲンの父ミスター・マクラーゲンは1962年生まれのため、この時にはまだ生まれてもいません。
4、兄テセウスのほうが弟ニュートより年下
年齢に関してはおかしなところがたくさんあるのが本作。例えばニュート・スキャマンダーの兄テセウスはどう見てもニュートより若く見えます。
物語の設定では兄テセウスは1888年生まれで、弟のニュートは1897年生まれとなっており、実に一回りの年齢差があります。
しかし実際にはニュート・スキャマンダー演じるエディ・レッドメインのほうが、テセウス演じるカラム・ターナーよりも8歳も年上のため二人の関係が不釣り合いに映っていました。
5、ゲラート・グリンデルバルドとアルバス・ダンブルドアは恋人だった
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」では、若かりし頃のゲラート・グリンデルバルドとアルバス・ダンブルドアの関係性を描いていますが、二人は同性愛関係にあったことが示唆されています。
はっきりとそう言及するセリフはありませんが、二人がお互いの血を分けて戦わないことを誓い合ったり、手と手を重ね合わせるシーンまでありました。
二人の同性愛に関しては作家のJKローリング本人も肯定しており、ハリーポッターファンにも大きな衝撃を与えています。
6、みぞの鏡
アルバス・ダンブルドアが若かりし頃の自分とゲラート・グリンデルバルドの姿を見る鏡といえばみぞの鏡。
その人が最も望むものを映し出すといわれている鏡ですが、実はハリーポッターシリーズでもハリーポッターがこの鏡を使って幸せな両親の姿を見る下りがありました。
ちなみにそのときも鏡を管理していたのはアルバス・ダンブルドアです。
7、ゲラート・グリンデルバルドとアルバス・ダンブルドアの若い頃を演じたのはあの二人
ゲラート・グリンデルバルドとアルバス・ダンブルドアの回想シーンでは幾度となく、二人の若かった時代の姿が映されます。この二人どこかで見覚えがありませんでしょうか。
そう、実は二人とも「ハリー・ポッターと死の秘宝」でもゲラート・グリンデルバルドとアルバス・ダンブルドア役を演じていた俳優です。
ちなみにゲラート・グリンデルバルド役を演じたのはジェイミー・キャンベル・バウアー、アルバス・ダンブルドア役を演じたのはトビー・レグボです。
8、ナギニは人間だった
ハリーポッターシリーズではずっと大蛇として描かれていたナギニが実は人間だったことが本作で明らかになっています。
ナギニは、血の呪いによって大蛇となったキャラクターで母から娘へ、生まれた瞬間から呪いが受け継がれたとされています。
ハリーポッターシリーズでは蛇の姿だけしか見れなかったのは、あるときから人間に戻れなくなってしまうからです。つまりまだ美しい人間だったナギニの貴重な時間を本作は描ているのでした。
9、ニコラス・フラメル
ニュートがパリにいるときの隠れ家として提供された家は、後にニコラス・フラメルの家であることが判明します。
ニコラス・フラメルとは、フランスの魔法使いで、あの賢者の石を創った人物としても知られています。彼の名前は本や映画でもこれまで何度も登場しますが、スクリーンに姿を見せるのはこれが初めてです。
10、クリーデンスに舞い降りたフェニックスが意味するもの
本作の最大のミステリーといえばクリーデンス・ベアボーンの正体。物語のラストで、彼の正体はアウレリウス・ダンブルドアだということが明らかにされましたが、それを裏付けるシーンが一つあります。
そのシーンとはラストシーンの一コマ。自分の正体の秘密を知ろうとしているクリーデンス・ベアボーンのもとに現れたのは何を隠そうフォークス。そう、あのアルバス・ダンブルドアがハリーポッターシリーズで飼っていたフェニックスです。
劇中、アルバス・ダンブルドアはニュートに、ダンブルドア家の人間が必要としたときにはフェニックスが現れるとコメントしていますが、まさにアウレリウス・ダンブルドアことクリーデンス・ベアボーンが何よりも助けを必要としているときに現れたのがフォークスだったのです。
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