ソニーピクチャーズがお届けするヒーローアニメーションといえば「スパイダーマン・スパイダーバース」。本作にはエンドロール後におまけシーンがひとつ用意されています。一体あのシーンにはどんな意味が含まれているのか? ここで解説します。
1、ラストで流れるテロップの意味
まず、おまけシーンの前に次のような意味深なメッセージが流れます。
That person who helps others simply because it should or must be done, and because it is the right thing to do, is indeed without a doubt, a real superhero.
そうすべきだから、それが正しいことだからという理由で疑問を持つことなく他人を助ける人こそが本当のスーパーヒーローだ。
この言葉は、実はマーベルの生みの親であるスタン・リーの名言です。
スタン・リーは2018年にファンに惜しまれながらもこの世を去っています。また、同年にはスタン・リーとともにスパイダーマンやドクター・ストレンジなどのキャラクターを作った原作者のスティーヴ・ディッコも亡くなりました。
そのため以上の名言は、彼ら二人に対する表敬として流れたものだったのです。
2、スパイダーマン 2099
おまけシーンで登場するスパイダーマンはマイルズ・モラレスではなく、スパイダーマン2099のミゲル・オハラです。
ミゲル・オハラとはマーベル史上初となるラテン系のスパイダーマンで、その名の通り未来型のスーパーヒーローです。
ちなみに彼の声を担当しているのは、スターウォーズシリーズでポー・ダメロン役を演じたオスカー・アイザック。
そんな彼が話しているのは、彼のアシスタントであり、ホログラムのライラ。彼女もまたスパイダーマン2099に登場するキャラクターです。
スパイダーマン2099はライラに様々な次元の間を行き来できるツール、グーバーの開発は終わったのかと聞きます。
それに対し、ライラはグーバーではなくギズモだよ、と訂正しつつ、新しい時計型の機械を彼に渡すのでした。
ギズモを腕に巻いたスパイダーマン2099はまずは最初から始めようかといって過去にタイムスリップします。
そして彼がタイムスリップした先が「Earth 67 アース67」と呼ばれる、アニメーションの世界です。
実はあれは1967年に初めてスパイダーマンのアニメーションシリーズとして放映されたテレビシリーズの世界で、タイトル通り1967年に放送がスタートしています。
スパイダーマン2099は「Earth 67」のワンシーンに飛び込んでいきます。そのシーンとは偽者のスパイダーマンが本物のスパイダーマンに遭遇するコミカルシーンで、二人はお互いにお互いを指さし、不毛な議論を重ねるという話になっています。
スパイダーマン2099はその偽物の代わりとなってスパイダーマンと対峙します。それこそがあのおまけシーンだったのです。
3、スパイダーマン・スパイダーバースのおまけシーンが意味するもの
マーベル映画においては、おまけシーンで次回作の紹介をするのが恒例となっています。
つまりこのタイミングでスパイダーマン2099が登場したということは、次回作はスパイダーマン2099が主役になるか、あるいはスパイダーダースのスパイダーマンとスパイダーマン2099という別の時代の二人が共演する可能性が高いです。
いずれにしてもスパイダーバースは世界中でヒットしたことからもこれに続く作品が製作されることはほぼ間違いないでしょう。
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