世界中のマーベルファンを興奮の渦に巻き込んでいる映画アベンジャーズ・エンドゲーム。マーベルシネマティックユニバースの集大成となる本作には隠しメッセージやこれまでの作品に関連するトリビアがたくさんあります。
そこでアベンジャーズ・エンドゲームであなたが気づかなかったトリビアを一挙公開します。まだ、映画を見ていない人はネタバレもあるので、くれぐれもスルーしてください。
1、 監督のカメオ
エンドゲームを監督したのはアベンジャーズ/インフィニティーウォーやシビルウォー/キャプテン・アメリカでお馴染みのルッソ兄弟です。
実はこれまでルッソ兄弟は何度もマーベル映画に俳優としてもカメオ出演しています。本作も例外ではなく、サノスによって大事な人々を失った地球でスティーブ・ロジャースがトラウマを抱えた人たちを集めて合同セラピーを実施している下りではジョー・ルッソ監督が登場します。
ちなみにルッソ監督が演じた男性はゲイで他の男性とデートした体験を語りますが、これはマーベル映画において初めてのゲイのキャラクターになります。というのもマーベルはLGBTの人々のことを考えてゲイのキャラクターを登場させることを前々から計画しており、これがそのスタートとなったのです。
2、 スタン・リーのカメオ
マーベルの生みの親といえばスタン・リー。これまでほとんどの作品でカメオ出演してきた名物おじいちゃんが本作にも登場します。
スタン・リーが出てくるシーンは1970年のアメリカ。スティーブ・ロジャースとトニー・スタークはニュージャージーの軍事施設にインフィニティー・ストーンのひとつ、スペース・ストーンを求めてやってきますが、その時に車で通りすがるのがスタン・リーです。
スタン・リーはヒッピーの恰好で長髪というスタイルで女性を連れています。そして「戦争をするんじゃなくて、愛し合おう」と叫んでいきます。これは当時、反戦運動が盛んだったアメリカで流行ったセリフです。
3、 ハワード・スタークとジャーヴィス
1970年にはトニー・スタークの父親であるハワードスタークも登場します。トニーはスペース・ストーンをゲットしたところで父のハワードと偶然遭遇し、言葉を交わします。ハワードはまるでどこかで出会ったことがあるかのような錯覚をトニーにいだきますが、忙しい任務のため別の場所に向かおうとします。
そのときに運転手として現れる男がジャーヴィスです。ジャーヴィスとは、トニー・スタークが開発した人工知能の名前で、映画アイアンマンから登場しているトニー・スタークの相棒ですが、実は父親の相棒もまたジャーヴィスだったのです。
4、 慰霊碑の名前
アントマンこと、スコット・ラングは、サノスが宇宙の半分の生命を消し去った5年後に、ひょんなことから、量子トンネルから吐き出され、地球に再び戻ってきます。
しかし何が起こったのか理解できない彼は、公園の慰霊碑を見て驚愕します。そこにはなんと自分の名前があったのです。
また、慰霊碑にはほかにも無数の名前が刻まれていますが、そこにお馴染みの名前があったのに気付いたでしょうか。
その名前とは、ロベルト・デ・コスタ。別名、サンスポットで知られるXメンのキャラクターです。
5、 ケン・チョン
スコット・ラングが量子トンネルから出てきた倉庫で勤務する警備員役を演じるのはコメディアンのケン・チョンです。
ケン・チョンは以前、アメリカの大人気お笑い番組、コミ・カレでルッソ兄弟と仕事をした間柄ということもあって今回カメオ出演を承諾しています。
ちなみに1970年の軍事施設に登場する黒人女性もまたコミ・カレの出演キャストである、イヴェット・ニコール・ブラウンです。
また、ちらっとしか映りませんが、ケン・チョン扮する警備員が読んでいた小説の名前は「ザ・ターミナルブリーチ」です。なぜ彼がこれを読んでいたかというと、その小説の中には「エンドゲーム」という名のエピソードが掲載されているからです。
6、 アメリカのお尻
キャプテン・アメリカこと、スティーブ・ロジャースが過去に戻り、自分自身と遭遇するシーンがあります。そのときに何度も言及されるのがキャプテン・アメリカのお尻についてです。キャプテン・アメリカは自分自身と戦った後に、これこそアメリカのケツだ!と言いますが、あのシーンには一体どんな意味があるのでしょうか。
Btw, Im going to be saying this for a week… #americasass #AvengersEndgame pic.twitter.com/TdEU2lHCiT
— Teresa (@Shiny_Knickers) 2019年4月26日
実は2012年に映画アベンジャーズが公開されてからというもの、SNSでスティーブ・ロジャースのお尻が度々話題になりました。女性ファンたちが彼のお尻を見て興奮し、後ろ姿の画像を次々とシェアしたことによってそれがバズったのです。
今回のシーンは、ファンが巻き起こしたバズをマーベルが逆にネタとして扱ったものだったのです。
7、 ビッグ・リボウスキ
サノスがいなくなった5年後の世界で、ヒーローたちはそれぞれ思い思いに時間を過ごしていました。しかしハルクがソーのもとに協力を頼みに行くと、ソーはあろうことか太ったおじさんになっていました。
髪の毛はぼさぼさ。髭は生えっぱなし。ビールを飲みながらだらしない毎日を過ごす男性と聞いて、真っ先に思い浮かぶキャラクターといえば、ビッグ・リボウスキです。
ビッグ・リボウスキとは1998年に公開されたカルト的な人気を誇るコメディー映画で、いまも多くのファンに語られる作品のひとつです。
エンドゲームのソーはそのビッグ・リボウスキの主人公がモチーフとなっているのでした。
8、 チーズバーガー
ラストの葬式のシーンでトニー・スタークの娘、モーガンが、お腹が空いた、と話すシーンがあります。そのときに、何が食べたいのと聞かれると、モーガンはチーズバーガーと言いましたね。
ちなみにチーズバーガーはトニー・スタークの大好物でもあり、映画アイアンマンでトニー・スタークがテロリストから逃げて来たときに真っ先に口にしたものがチーズバーガーでした。
娘のモーガンもある意味、場違いなタイミングでチーズバーガーが食べたくなる、という点においては父親のDNAをしっかり受け継いでいますね。。
9、 電磁石
葬式のシーンでは、妻のペッパー・ポッツがトニー・スタークとの思い出として川に花束と一緒に見おぼえのある電磁石を流します。そう、あれは映画アイアンマンでペッパーがトニーにプレゼントした電磁石と同じものです。
ペッパーはトニーの胸から取り除いた電磁石をリデザインし、彼にプレゼントしました。そこには「トニー・スタークにもハートがある証拠」と書かれていますが、その贈り物がトニーの心を動かしたのは間違いないです。思えばあの頃から二人はお互いに対して特別な気持ちを持っていたのです。
10、ハーレー・キーナー
あの葬式のシーンにはたくさんの参列者がいましたが、その中にはアイアンマン・スリーに登場する少年、ハーレー・キーナーの姿もあります。
ハーレー・キーナーはアイアンマンに憧れる少年で、機械いじりが大の趣味。アイアンマン・スリーではアイアンマンスーツを直したり、心に傷を負ったトニーの良き相棒として大活躍しました。そんな彼が葬式ではすっかり成長した姿を見せたのには感慨深いものがありました。
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