スターウォーズエピソード9スカイウォーカーの夜明けはテンポが速く、一度見ただけではついつい見逃してしまうシーンも少なくなかったと思います。
そこでこの記事では特に見落としがちで、なおかつ重要な細かいポイントをふたつ紹介します。なお、ネタバレも含みますので、知りたくない人はくれぐれもスルーしてください。
カイロレンが笑ったのはシリーズでたった一回だけ
続三部作のエピソード7,8、9を通じて最も敵キャラとして存在感があったのはスノークでもなければ、パルパティーンでもなく、カイロレンじゃないでしょうか。
カイロレンはオリジナル三部作のダースベイダーのキャラと被るところがあり、最強の敵でありながら最後はライトサイドに戻るという点においても共通していましたね。
また、ダースベイダーにアナキンスカイウォーカーの素顔があるように、カイロレンにもベンソロとしての違う一面がありました。
そんなカイロレンことベンソロですが、続三部作を通じてたった一度だけしか笑わなかったことに気づいたでしょうか。それもそのはず悪役の彼には笑顔は不釣り合いだったからです。しかし彼は確かに一度だけ白い歯を見せ、屈託ないの笑顔で笑いました。
その貴重な一回がスカイウォーカーの夜明けで起こっていたのです。
そのシーンとはベンソロがレイとキスした後のことです。散々過ちを犯してきたベンソロがですが、自分の命と引き換えにレイの命を救ったとき、自分は正しいことをしたという確信が持てたのでしょう。
あれこそがキリスト教でいうところのベンソロにとってのリデンプション、つまり罪の贖いだったのです。それを果たしたとき、初めて彼はああして心から笑顔になれたんだのではないでしょうか。
レイアの魂が死んだのはカイロレンの後だった
物語の中でレイアが死んだのは、カイロレンとレイの決闘シーンでのときでした。しかしその後のシーンをよく見ると、実はあのときレイアはまだ完全にはこの世からいなくなっていなかったことが分かります。
最後のフォースの力を振り絞ってカイロレンに話しかけたレイアは、確かにその直後に命を落としました。そのことはカイロレンもレイもフォースで感じ取っていましたね
フィン、ポー、チューバッカがレジスタンス軍の基地に戻ると、レジスタンスのメンバーはみんなレイアの死を嘆いていたことからも死んだことは間違いないでしょう。
ただし、見逃してはならないのがレイアの代わりに指揮を執ることになったポーがレイアの遺体の前に行き、自分の不安を打ち明けるシーンです。
あのときレイアの遺体はまだあの場所にあるのがポイントです。つまりあの時点でレイアは息をしていませんでしたが、彼女の肉体と魂まだ存在していたのです。
ところがベンソロがレイの命を救い、姿を消したとき初めてレイアの体も一緒に消えたのでした。体が消えるのは、最後のジェダイでルークスカイウォーカーが死んだときともそうですし、エピソード4新たなる希望でオビワンケノービが死んだときも同じでしたね。
つまりレイアが本当の意味でこの世からいなくなったのは彼女の体が消えたあの瞬間だったといえそうです。そう考えると、レイアは息子が息を引き取るまでずっと見守っていたことになります。
あれは息子の行いを見守る親心だったのでしょう。最後の最後までレイアはベンソロのことを気にかおけていたのです。そしておそらく彼らはフォースゴーストとして再会したのではないでしょうか。以上スターウォーズエピソード9の細かい二つのポイントについてでした。