ゲームファン待望の超大作、モンスターハンターがまもなく日本で劇場公開されます。そこでこの動画ではすでに本作を見た僕が映画モンスターハンターの感想を辛口で述べたいと思います。今回の動画はずばりモンスターハンターがつまらない理由についてです。
1、 モンスターハンターはストーリーが空っぽ
モンスターハンターといえば、プレイヤーが依頼を受け、次々とモンスターを倒していくことで、報酬やアイテムをもらい、より強力な武器を装備して、さらに強いモンスターを倒しにいく、というハンティングアクションゲームですが、それを一体どうやって映画のストーリーにあてはめていくのかが注目されていました。
ところがいざふたを開けて見ると、ほとんどストーリーはないに等しかったです。物語のヒロインは、国連のセキュリティチームを率いるアルテミス隊長。彼女をはじめチームのメンバーは砂漠の真ん中で突如として姿を消して隊員たちを探しますが、その途中で砂嵐に巻き込まれてしまいます。
アルテミス隊長たちが目を覚ますと、ニューワールドと呼ばれるモンスターが生息する別の世界へと迷い込んでいました。そこに突然、ディアブロスが現れ、隊員たちを襲います。
そしてその様子を遠くから謎の男ハンターが眺めていました。ディアブロスはアルテミス隊長を除く、隊員たちを皆殺しにしてしまいます。たった一人生存したアルテミス隊長はやがてハンターと遭遇し、協力してディアブロスを退治します。
ディアブロスを倒した二人は砂漠を渡ろうとしますが、今度はリオレウスに襲われます。そこにハンターの仲間たちが現れ、最後はみんなで力を合わせてリオレウスを倒しに行く、というのがストーリーの流れです。
つまり多少のバックストーリーはあるものの、ほとんどの時間、登場人物がモンスターと戦うか、あるいはモンスターから逃げるかのシーンで構成されていて、格闘シーン以外に見所がほとんどないのです。
2、 出演者がしょぼい
本作には主人公を演じるミラ・ジョヴォヴィッチをはじめ、トニー・ジャー、ティップ・“T.I.”・ハリス、ミーガン・グッド、山崎紘菜など国際色豊かなキャストが集結していますが、全体的にB級感がただよっていて、演技もかなりひどいです。ミラ・ジョヴォヴィッチにしてもバイオハザードシリーズで日本ではすっかりお馴染みの女優になりましたが、いまやハリウッドにおいては人気女優とは言い難いです。
また、ミラ・ジョヴォヴィッチとコンビを組んで活躍する、ハンター役のトニー・ジャーはアクション映画では得意のムエタイが光るものの、モンスターハンターのようなSFファンタジーの世界にはかなりミスマッチでした。
3、 映像、BGM、美術のレベルが低い
ストーリーやキャストのレベルもさることながら、映像やBGM、また衣装やメイクといった美術のレベルまで、ハリウッド映画とは思えなほどの低クオリティーになっています。
特に登場人物が身に着ける武器や鎧がとにかく格好悪く、作り物感が半端ないです。映像にもリアリティーがなく、セットやCG丸だしのシーンに溢れていて、物語に入っていけません。
なによりBGMがうるさいだけの音楽ばかりで、映像とマッチしていないため、いまいち乗れなかったですね。
ちなみに本作を監督したのは、バイオハザードシリーズでお馴染みのポール・W・S・アンダーソン監督です。彼の過去作品の評価を見れば分かりますが、ほとんどが酷評されているものばかりで、駄作ばかり作り続ける監督といったイメージが強いです。
そんな監督が本作でも盛大にやらかした、というのが正直な感想です。日本では根強いゲームファンの支えがあるので、そこそこ売れるかもしれませんが、映画としてはひどいの一言でした。
以上、モンスターハンターがつまらない理由についてでした。