ザ・バットマンにはほかのDC映画同様多くのトリビアが存在します。そこでこの記事では普通に見てるとついつい見逃してしまうポイントを一挙紹介します。
グリーティング‐カードの意味
ザ・バットマンのヴィラン、リドラーは犯行現場に必ずといってほど、暗号や謎を残すのが特徴です。同時に彼はバットマン宛にグリーティング・カードを送っていましたね。
あのグリーティング・カードを一つ一つ見ていくと、それぞれバットマンでお馴染みの敵キャラを暗示するものになっていました。
例えば、フクロウのカードは、コミックに登場する秘密結社「梟の法廷」を表しています。
科学者のカードはヒューゴ・ストレンジ、女性のカードはポイズン・アイビー、少年と操り人形は、スカーフェイスを彷彿とさせるものになっていました。
マーサ・アーカム
ブルース・ウェインの母親マーサ・ウェインはトーマス・ウェインが市長選挙に出馬した際、ジャーナリストによってアーカム・アサイラムことアーカム精神病院に入院していたことを暴露されます。
実はこの設定はこれまでのバットマン映画ではなかった設定で、明らかにコミックのBatman Earth Oneを意識したものであることが考えられます。ちなみにEarth Oneにおけるマーサ・ウェインの結婚前の苗字はマーサ・アーカムです。
キャットウーマンの父親
キャットウーマンことセリーナ・カイルの両親については映画では長い間謎に包まれてきましたが、本作ではセリーナの血筋を詳しく掘り起こしています。
本編で語られたようにセリーナの母親は、ゴッサム・シティの犯罪王カーマイン・ファルコーネとの間にセリーナを身ごもり、出産しました。しかしカーマイン・ファルコーネはセリーナの母親を拒絶し、セリーナのことにもまるで関心がなかったようです。
ネグレクトを受けて育ったセリーナはカーマイン・ファルコーネに近づき、彼に復讐をしようと考えていたのです。
実はこの設定はコミックの「バットマン・ザ・ロング・ハロウィン」や「ダーク・ヴィクトリー」の引用です。
リドラーの本名
本作のヴィランといえばリドラー。彼の実の名はエドワード・ナッシュトンであることが明らかになっていますが、実はコミックの名前とは多少違っています。
コミックではリドラーは、エドワード・ニグマ、通称エニグマとして知られています。英語のenigmaには「なぞなぞ」といった意味があることからリドラーにぴったりの名前ですが、それではあまりにも漫画的なので、あえて本作ではエドワード・ナッシュトンに変更されたようです。
そのことからもザ・バットマンではリアリティーを追求しているのが分かりますね。
洪水
警察に逮捕され、精神病院送りになったリドラーには最後の計画が残っていました。そう、ゴッサムシティの至るところに爆弾をしかけ、洪水を起こし、ゴッサムシティの住人を恐怖に陥れることです。そのためにリドラーは彼の信者たちを利用し、自分がいなくとも犯行を実行できるようにしたのです。
実はこの展開は、コミックの「バットマン・ゼロイヤー」で描かれていたことです。
ジョーカー
パニックを陥ったゴッサムシティの様子を見てリドラーが精神病院の中で大笑いしていました。
そこに隣の部屋から聞き覚えのある笑い声が聞こえてきます。そう、なにを隠そう、リドラーの隣室にはあのジョーカーがいたのでした。
しかしながら俳優ホアキン・フェニックス扮するジョーカーではなく、本作ではバリー・コーガンが演じています
もちろん続編ではバリー・コーガン扮するジョーカーがヴィランとなることを暗示しているシーンだったに違いないです。
エンドロールのおまけ
ザ・バットマンには従来のようなエンドロール後のおまけシーンはありません。ただ、クレジットが流れるだけです。
しかしながらオリジナル版では最後の最後にとあるURLが表示されます。それはバットマンを意味する、rataalada.com。
実はこのURLは実際にアクセスすることができるのです。アクセスすると何が起こるのか? それについてはこちらの記事で詳しく解説しています。