スターウォーズのスピンオフアニメーションアンソロジー、テイルズ・オブ・ジェダイの配信が始まりました。すでに全エピソードが公開されており、最後まで見終わった人も少なくないはず。そこでこの記事では各エピソードのトリビアや考察を行っていきたいと思います。
エピソード1 生と死と
エピソード1はトグルータ種族の生息地である惑星シリが舞台。そこは近代のテクノロジーや文明といったものから限りなく距離を置いた原始的かつ伝統的な文化があり、人々は質素でシンプルな生活を送っています。
そんな場所で産声を挙げたのはほかでもないアソーカ・タノです。人口が少ないからか赤ん坊の誕生は、トグルータの種族にとって一大事のようでアソーカが生まれたことで村人たちは大喜びします。
このときのアソーカの顔を見ると、大人のアソーカとは顔立ちや模様まで違うのが分かりますね。それはトグルータの顔の模様は年齢を増すごとに現れるものだからです。また、アソーカ・タノはもののけ姫がモデルとなっていることからも村人たちは伝統を重んじる種族で自然と共存している、という共通点までありました。
アソーカはまだ1歳になったばかりのとき母親に連れられ猟に出かけることになります。そうやって小さいときから自然の掟や弱肉強食の世界を教えておくというのが彼らの習慣のようです。
そこでアソーカはトラに似たクリチャーに連れ去られてしまいますが、フォースの力を使って手名付けます。それどころかアソーカはクリチャーを乗りこなし、集落まで一人で帰ってきたのでした。
同エピソードからはアソーカがどれだけ生まれたときからジェダイとしての資質を授かっていたかが分かるかと思います。それは村人たちも認めていて、アソーカはジェダイだと言っていましたね。
そしてこの出来事から2年後、アソーカ・タノは惑星シリを訪れたジェダイマスターのプロ・クーンに素質を買われ、ジェダイの訓練を受けることになるのです。アソーカが特別な子供であることを知っているアソーカの両親をはじめ仲間たちは彼女の運命を受け入れて快く送り出したに違いないです。
エピソード2 正義
エピソード2ではドゥークーとクワイガンジンがある惑星へとミッションに出かける様子が描かれます。その惑星は腐敗しきった様子で村は機能を完全に失っていました。
ドゥークーとクワイガンジンが探しているのは誘拐された議員の息子でした。村人が悪人で誘拐犯だと思っていたものの、実は汚職まみれの議員が村を破滅に追い込んでいたのでした。そんな状況を見た議員の息子でさえも自分の父親のことを疑い始めていたのです。
ドゥークーは欲望にまみれ権力を乱用する議員を軽蔑しました。そしていざ戦いになったとき、弟子のクワイガンジンの前でドゥークーは冷静さを失い、議員を抹殺しようとします。このときからドゥークーにはダークサイドの一面が表に出ようとしていたのです。
共和国が正義だと信じて仕えてきたはいいが、実際は汚職まみれで正義感のかけらもないところを見て、それを支持するジェダイオーダーにも疑問を抱いていたのでした。
そして同じような出来事が「エピソード3選択」でも起こります。
エピソード3 選択
エピソード3ではドゥークーとメイス・ウィンドゥが、マスターカトリの死の真相を突き止めるために、ある惑星に行きます。
ドゥークーはその惑星でも嘘つき議員を追い詰めると、すぐにライトセーバーを抜き、彼を殺そうとしました。ドゥークーはメイスウィンドゥに止められますが、すでに戦闘体制に入った兵士たちとバトルになります。
そして兵士の一人から、やはりこの議員もまた金に目がくらんで自分の富を増やすために市民を苦しめていたというのです。この兵士はこんなことも言いました。ジェダイは平和を歌いながら、銀河系の中では金持ちや権力者ばかりを守っている、と。
またしてもドゥークーはこのとき共和国の腐敗ぶり、そしてジェダイオーダーの無力さを痛感したのでした。
ラストの葬式のシーンにはキ・アディ・ムンディやヨーダといったキャラをはじめ、アソーカタノをスカウトしたマスター・プロ・クーンや、オビワンケノービのドラマシリーズで死亡が確認されたテラ・シヌーベもいますね。葬式が終わった後には、ジェダイテンプルのアーカイブを管理するジョカスタ・ヌーまでいますね。
エピソード4 シス卿
エピソード4では、ドゥークーがジェダイテンプルのアーカイブで、惑星カミーノのデータを極秘に削除するところからスタートします。ドゥークーはこのときからパルパティーンの指示で動いていたことが分かりますね。
ちょうとその頃、クワイガンジンが惑星タトゥイーンで、ダースモールと遭遇したことが話題となっていました。
この頃、すでにクワイガンジンにはオビワンケノービというパダワンがおり、ドゥークーとは昔のような師弟関係ではなくなっていましたね。
皮肉にも自分のもとからクワイガンジンが巣立っていった頃からドゥークーはクワイガンジンをはじめ、ジェダイオーダーを裏切り始めていたのでした。
そしてこの裏切りの連鎖は、クワイガンジンの弟子のオビワンケノービがアナキンスカイウォーカーをパダワンとして引き受けることによって続いていきます。
その後、クワイガンジンがダースモールに殺害され、ドゥークーが悲しみに暮れるシーンがありますが、ドゥークーからすれば自分が大事に育てたクワイガンジンが命を落としたことでもうジェダイオーダーにこれ以上居座る理由もなくなったのかもしれません。
そのタイミングで、パルパティーンと密会していたことがヤドルにバレて、パルパティーンにそそのかされてヤドルを殺害したことで完全にダークサイドに落ちましたね。
奇しくもアナキン・スカイウォーカーがダークサイドに落ちたのもパルパティーンにそそのかせれてドゥークーを殺したのがきっかけでしたね。ドゥークーはまるで後に自分の身に起こる運命をこのとき体現していたのでした。
エピソード5 継続は力なり
エピソード5ではアナキン・スカイウォーカーがアソーカをパダワンとして受け入れ、彼女を訓練する日々の出来事がつづられています。
このときからアナキンはドロイドに襲われたときのことを想定してアソーカを訓練してきています。トレーニングルームには後にケイナン・ジャラスとなるケイレブ・デュームと師匠のデパ・ビラバがいますね。
やがてクローントルーパーを敵に見立てて実践的な訓練をするようになります。そして偶然にもこのときアナキン・スカイウォーカーが手荒い訓練をアソーカにしてくれたおかげでアソーカは後にオーダー66のときにクローントルーパーの攻撃を察知し、生き延びることができたのです。
つまりアソーカが生き延びたのは皮肉にもオーダー66とき敵側にいたアナキンのおかげだったということになりますね。
エピソード6 決意
エピソード6はクローンウォーズシーズン7の続きになっていて、オーダー66を生き延びたアソーカ・タノがパドメの葬式に行くところからスタートします。そこには後に反乱軍の指導者となるベイル・オーガナとモン・モスマがいます。そしてアソーカ・タノも身の危険を冒してまで葬式に出席しているのが分かります。
ベイル・オーガナはアソーカにルークとレイアが生き残ったことを伝えず、パドメも子供も亡くなったと嘘をついていましたね。それだけルークとレイアの存在は極秘案件で、このときすでにアソーカはジェダイオーダーを去っていたことからも彼女に伝える理由もなかったのです。
アソーカはオーダー66後、自分の身分を隠しアシュラとして生きていたことが描かれていました。彼女は肉体労働をして生計を立て、できるだけ人と交流するのを避け、ひっそりと暮らしている様子でした。
そんなとき尋問官のシックスブラザーが村に現れます。アソーカはシックスブラザーをいとも簡単に制圧し、倒します。そしてベイル・オーガナとコンタクトを取り、村人たちを非難させるのでした。
これをきっかけにアソーカ・タノも反乱軍に参加することを決意し、スターウォーズ反乱者たちへと続いていくことになるのです。
以上、テイルズ・オブ・ジェダイについてでした。