オーストラリアで大ヒットし、世界中で公開された話題のホラー映画、トーク・トゥ・ミー。この記事では本作のあらすじを最初から最後まで解説していきます。
トーク・トゥ・ミーのあらすじ
大勢の若者が集まるホームパーティーで、コールは兄弟のダケットを探していました。ダケットは一人で部屋の中にこもり、なにやらぶつぶつ呟いていておかしな様子でした。
コールがダケットを見つけて家に連れて帰ろうとすると、ほかの人たちが面白がって彼らのことを携帯で撮ろうとしました。これにコールが腹を立てやめさせようとしますが、次の瞬間ダケットがコールを刺し、最後には自ら顔を刺して致命的な傷を負います。
一方、17歳のミアは、母親を過剰摂取で亡くし2回忌を迎えていました。ミアは父親のマックスとぎくしゃくした関係に悩んでいました。マックスも妻を亡くしてから娘とどう接していいか分からないようでした。
ある晩、ミアと親友のジェイド、そしてジェイドの弟のライリーは、同級生のヘイリーとジョスが主催するパーティーにこっそりと出かけました。そこでは、怪しい剥製の手がメインのアトラクションとなっていました。
その手を握りながら「トーク・トゥ・ミー(話して)」と言うと、その人は霊と交信することができ、そして「アイ・レット・ユー・イン(入ってもいい)」と言うと、その霊がその人の身体に憑依するのでした。
霊とのつながりは90秒以内に切断しなければ、霊がその人に乗り移ってしまうと言われていました。ミアは最初にやってみると志願し、ライリーに執拗な焦点を示す霊に憑依されます。ジョスとヘイリーはつながりを断ち切ることに成功しますが、僅かに90秒の時間制限を超過してしまいます。
剥製の手がもたらした感覚に陶酔するミアは、ヘイリー、ジョス、そしてジェイドの彼氏であるダニエルと一緒に、翌日にジェイドの家に集まり、またしても剥製の手によるゲームをすることになりました。
ジェイドは弟のライリーが参加することには反対でした。その一方で他のみんなは交霊を楽しみました。
あるときジェイドが部屋を出ると、ミアは我慢できずにライリーにやらせてみせます。するとあろうことかライリーはミアの母親の霊に憑依されたのでした。
ミアは久々に母親と話せたことに喜びました。そして時間を忘れてしまいます。これによりライリーの体は霊に乗っ取られ、彼はテーブルに顔を何度もぶつけて、重篤な状態に陥ってしまったのです。
これを機にミアは、母親の幻覚に悩まされるようになります。さらにジェイドと彼女の母親からはライリーが怪我をした責任は彼女にあると非難されます。ミアがライリーをゲームに参加させなければこんなことにはならなかったからです。
ミアはその後も何度も燻製の手を使って母親と連絡を取ろうとします。そうこうしている間に現実感覚と正気を失っていきます。
友人たちはかつて兄弟にパーティーの最中に刺されたコールを探し出します。コールは、霊は長い時間人の身体にいればいるほど弱くなり、人の身体が自然に霊を追い出そうとするはずだと説明しました。
しかしライリーの場合は逆でした。むしろ霊は強くなる一方でした。ミアは、ライリーに時間がないかもしれないと恐れ、手を使って病院で彼と交信しようとするが、かわりに多くの霊に拷問されるライリーの幻覚を見ます。
そんな中、自宅に帰ると、父親のマックスがミアに母親の死が自殺だったことをミアに告げます。しかしミアはマックスに襲われる幻覚に見てハサミでマックスの首を刺してしまいます。
続いてミアは病院に行きライリーを誘拐し、彼の苦しみを終わらせるために彼を殺そうとします。彼女がライリーを車椅子で高速道路の端に押している現場をジェイドが目撃します。
ミアは母親の霊にライリーを対向車に押し込むようにけしかけられます。しかしそのとき母親の霊は最初から彼女をただ操ろうとしていた悪意のある霊であることに気付き、ミアは車椅子から離れたのでした。そこにすかさずジェイドが走り込みライリーを救いました。
ふと気づいたときミアは病院にいました。彼女はすっかり回復したライリーが家族と一緒にいるのを見ます。なぜか父親のマックスも病院の廊下を歩いていました。
しかし誰もミアには反応しませんでした。彼女は自分の手が変形していることに気付きます。闇に包まれた後、ミアは遠くにある人間の手とろうそくに近づき、自分が別のパーティーに呼ばれたことに気付きます。その中で一人の参加者が突然外国語で「アイ・レット・ユー・イン(入ってもいい)」と言うのでした。そう、ミアはすでにあっち側の世界にいたのです。