「スターウォーズ/フォースの覚醒」の予告動画を何度も見た人は本編を見て、いくつかのシーンがないことに気づいたんじゃないでしょか。そう、実は予告では流れて、本編では流れなかった幻のシーンがいくつか存在するのです。お蔵入りとなったのは一体どんなシーンなのでしょうか。
1、カイロ・レンのライトサーベルのシーン
一番最初にユーチューブに公開されたティーザー動画では、カイロ・レンが夜の林の中でライトサーベルのスイッチを入れるシーンがあります。実はこのシーンは本編ではカットされています。これについてJ・J・エイブラムス監督は「いくつかのシーンは実際には本編では使われなかった。短い予告ではフィットするシーンも本編ではフィットしないことがある。カットとしたのはベストなバージョンの作品に仕上げたかったからだ」と説明しています。
2、マズ・カナタとレイのライトサーベルのシーン
二つ目の予告動画ではマズ・カナタがレイにライトサーベルを手渡すシーンが紹介されています。しかし本編ではライトサーベルを手渡すのはフィンの役目となっています。これについてもJ・J・エイブラムス監督は「このシーンはカットしたほうが作品の印象が強くなるような気がした。このシーンはあとで気づいたんだけれど、わざわざスタッフを集めて、カットするために撮ったようなシーンになってしまった」と語っています。
3、ルーク・スカイウォーカーのセリフ
予告動画ではルークがレイに対して次のようなセリフを言うナレーションがあります。
フォースは私の一族と共に
父がそうであり
私も
妹も
そしてお前にも
しかし実際には本編ではルークのセリフは一切ありません。ルークは身を隠していて、最後までスクリーンにも登場しないからです。
このシーンに関しては勘違いしている人が多いので補足をしておきます。それはこれがレイア姫に向けてルークが言ったセリフだとする説です。それは半分正しく半分間違っています。というのも、このセリフは「ジェダイの帰還」でルークがレイアに言ったセリフを引用しつつ「フォースの覚醒」向けに意図的に編集したものだからです。
「The Force is strong in my family. My father has it. I have it. My sister has it. フォースは私の一族と共にある。父がそうであり、私も妹も」までが一つのセリフ。「You have that power, too そしてお前にも」が別のセリフから取ってきたものです。それも「ジェダイの帰還」のセリフとは順序が逆転しています。ではなぜ別々のセリフを一つにしたのか。それは「ジェダイの帰還」のセリフとは同じフレーズでもこうすることで意味が変わるからです。
「You have that power, too そしてお前にも」というセリフを後に付け足すことでレイアに言っていたはずのセリフが他の第三者に対してのセリフに変わるからです。その第三者とはレイと考えるのが一番自然です。この辺は英語のニュアンスの問題なので日本語訳に頼るのではなく、オリジナルのフレーズを直接理解できれば製作者の意図が理解できます。
まとめ
映画によってはこうしたカットされたシーンを収録して完全版、ノーカット版、ディレクターズ・カット版などとしてリリースされることがありますが、J・J・エイブラムス監督は「私はディレクターズ・カット版や内容を変更するのはそれほど支持していない。映画は最後に仕上がって劇場で公開されたものが最終形だと思う」とこれを否定しています。まさに以上のシーンは幻となってしまったのです。
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