芥川賞小説「火花」がネットフリックスでドラマとして配信されることが決まりました。そこで今回は出演キャストや監督を紹介したいと思います。
総監督:廣木隆一
「黄色いゾウ」、「100回泣くこと」、「余命1ヶ月の花嫁」、「さよなら歌舞伎町」、「娚の一生」などで有名な廣木隆一が総監督に抜擢されています。
廣木隆一監督はこれまでも漫画、小説で話題になった作品を数多く実写化してきた経験が豊富ですが、実は駄作も多いです。そんな彼が今回は実写化に成功するのか否かに注目が集まります。
監督1:白石和彌
同シリーズでは廣木隆一総監督+4人の監督がメガホンを取ることになっていようでおそらくエピソードごとに持ち回りで担当する監督が変わるのでしょうその一人が白石和彌監督です。
これまで映画は「ロストパラダイス・イン・トーキョー」と「凶悪」の二本、ドラマは「0号室の客 First Story 「憧れの男」」、「人間昆虫記」、「怪奇恋愛作戦」、「女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ」の四本のみで、まだ新人監督といってもいいです。中でも代表作はやっぱり「凶悪」ですね。
監督2:沖田修一
「南極料理人」、「キツツキと雨」、「横道世之介」などを手がけた新人監督。特に南極観測隊員を描いた人間ドラマ、「南極料理人」は有名。
監督3:久万真路
「黄色いゾウ」、「さよなら歌舞伎町」などで廣木隆一監督の助監督を務めてきたニューカマー。2016年公開の「白鳥麗子でございます! THE MOVIE」で監督デビューを果たします。
監督4:毛利安孝
「闇金ウシジマくん」、「魔女の宅急便」、「黄泉がえり」などで監督補佐、助監督を務め、2015年に「羊をかぞえる。」や「カニを喰べる。」でデビュー。まだまだ実力は未知数です。
徳永:林遣都(はやしけんと)
主人公の若手お笑い芸人徳永を演じるのは林遣都。「バッテリー」 、「ダイブ!!」、「ラブファイト」などで主演を飾っている若手俳優で、2008年には日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。徳永は冷静で頭が良いキャラですが、林遣都がお笑い芸人の間やテンポを上手く演じることができるのかどうかに注目。
神谷:波岡一喜
徳永の4年先輩で師匠にあたるのがこの神谷。あるときは徳永を厳しく叱り、またあるときは徳永を可愛がる才能溢れる芸人で、周囲に媚びず、とにかく笑いにストイックというキャラです。
そんな彼を演じるのは、「パッチギ!」、「不良少年(ヤンキー)の夢」、「クローズZERO」シリーズなどで数々の不良を演じてきた波岡一喜。威圧感も迫力もあって神谷役にはぴったり。
山下:好井まさお(井下好井)
徳永とお笑いコンビ、スパークスを組んでいるが山下。そんな彼を演じるのは芸人好井まさおです。好井まさおはお笑いコンビ「井下好井」のボケ担当で、TV番組「人志松本のゾッとする話」に出演して怖い話を披露したことで知られています。お笑い芸人が芸人役をやるなら問題なし。笑いの演技だけでなく、泣きの演技もすごいです。
大林:村田秀亮(とろサーモン)
お笑いコンビ、あほんだらの突っ込みであり、神谷の相方といえば大林。そんな彼の役に抜擢されたのはお笑いコンビとろサーモンの村田秀亮です。村田秀亮はとろサーモンでも突っ込みを担当しているので、劇中でも神谷をビシッと突っ込んでいます。とにかく演技が自然。
真樹:門脇麦(かどわきむぎ)
本作のヒロインにして神谷の恋人といえば真樹。金遣いの荒い神谷を経済的にも精神的にも陰ながら支える彼女を演じるのは「愛の渦」、「シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸」で主演を演じた注目の女優、門脇麦。体当たりの演技が出来ることで評価が高く、存在感も十分。本作ではとにかく思いやりのあるいい女を演じています。
西田英利香 :菜葉菜(なはな)
小説には存在しない、ドラマのオリジナルキャラクターが西田英利香。スパークスのマネージメントを担当するプロダクション日向企画の社員という役柄です。そんな彼女を演じるのは映画やテレビドラマで活躍する女優、菜葉菜。過去には廣木隆一監督の作品「僕らは歩く、ただそれだけ」にも出演しています。
緒方-染谷将太
スパークスのプロダクション日向企画のマネージャー役には染谷将太が起用されています。お笑い芸人が少ないプロダクションということから、最初はお笑いを見下している雰囲気がぷんぷんする意地悪な役どころですが、だんだんお笑いにも理解を示していきます。
山本彩(やまもと さやか)
エピソード1とエピソード10で花火大会の会場近くの居酒屋店員役でアイドルグループNMB48の山本彩が登場します。出番は一瞬ですが、主人公の二人に注文を取るシーンではセリフもあって限られた時間ながらインパクトがありました。物語の最初と最後の重要な鍵となるシーンでした。
ゆりえ – 高橋メアリージュン
スパークスの突っ込み山下の恋人役ゆりえとして登場するのが高橋メアリージュン。山下とお似合いでラブラブの恋人を演じています。劇中では全て関西弁で喋るのが特徴。
美容師あゆみ- 徳永えり
徳永の友達役として登場するのが美容師のまゆみ。もともと徳永とはバイト仲間で、ある晩久しぶりの再会を果たし、そのまま徳永の髪の毛をカットしてあげるシーンがあります。恋の予感をさせる距離感が抜群です。
脇役 – 田口トモロヲ/小林薫/温水洋一
脇役を固めているキャストもかなり豪華です。俳優だけでなく映画監督としても有名な田口トモロヲ、ベテラン俳優小林薫、温水洋一などが名前を連ねています。田口トモロヲはプロダクションの社長、小林薫はコーヒー店のマスター、温水洋一はコンビニの店長といった役柄です。
左から田口トモロヲ、小林薫、温水洋一
今井華/島袋聖南
また、テラスハウスでお馴染みの今井華と島袋聖南が合コンに参加する女子役で登場。徳永の変わった性格にドン引きする女子たちを演じています。
松永拓野(まつながたくの)
徳永のバイト先の先輩を演じるのは松永拓野。年下なのに先輩面して、バイトの仕事を教えたがらない意地悪な先輩役がかなりはまっています。
ストリートミュージシャン-渡辺大知(わたなべだいち)
ストリートで地道な活動をしているミュージシャンを演じるのは歌手の渡辺大知。徳永にさくらをやらせていつも千円を入れてもらっている売れない音楽家で、父親が病気になったのを機に東京から田舎に引き返してしまう、ちょっとせつないキャラクターを演じています。
ミキ-山崎ケイ
神谷の二番目の彼女、ミキを演じるのはちょうどいいブスとして知られる女芸人の山崎ケイ。相席スタートのボケ担当である彼女はよく笑う家庭的な女性を演じています。
後輩芸人 – スクールゾーン
スパークスの後輩芸人コンビとして度々登場するのがスクールゾーンの橋本稜と俵山峻。徳永の良き後輩として引越しを手伝ったりと、なにかと手伝いをしてくれるのがこの二人です。
ブー・フブーブ – ラフレクラン
日向企画に移籍してきたイケイケの若手芸人といえばブー・フブーブの二人。日向企画の一押しの芸人で、スパークスよりも事務所が力を入れていることから、すぐにテレビ出演などをして成功を掴んでしまう実力派。そんな二人を演じるのはお笑いコンビのラフレクランの西村真二ときょん。
その他の芸人エキストラ
パンサー向井
ラジオDJとして一瞬登場。
今田耕司
本人役で登場。スターのオーラを出して後輩と絡むシーンが印象的です。
HG&RG
番組収録のときにHGとRGがそれぞれ本人役でスタジオにいます。HGは得意のフォーをやったりしています。
あべこうじ
お笑いスター発掘バトルで司会者を務めたのがあべこうじ。司会者が様になっていました。
原作者:又吉直樹
そして原作者といえばこの人、お笑いコンビ、ピースのボケ担当、又吉直樹。小説「火花」が芥川賞に選ばれ、251万部のベストセラーになったことで一躍時の人に。「火花」が面白かっただけに次回作に期待大です。なお、ドラマ「火花」はネットフリックスで6月3日