今、最も注目を集めている映画が「スーサイド・スクワッド」。悪者たちが”ヒーロー”となって大暴れするSFアクションですが、そのストーリーは一体どんな内容なのでしょうか。ここで詳細に渡って紹介します。
スーサイド・スクワッドのあらすじ
アメリカ政府は大きな問題を抱えていた。それはとてもスーパーヒーローだけでは解決できない問題だった。スーパーマンのようなスーパーパワーを持った者が見方ではなく、テロリストになったら一体政府はどうすればいいのか。
そんな中、突然地下鉄で何者かによってテロ行為が発生する。解決策を見出せずにいた政府は極端な手段を打って出ることに。その手段とはベール・レイヴ刑務所に服役中の極悪ヴィラン(悪者)たちを召集して、得体の知れない最強の敵に立ち向かわせること。
そのために政府はあろうことか最も強力な武器を囚人たちに提供することにする。もちろんその任務は公式の任務ではない。刑務所の囚人を政府のミッションに参加させるなどということは公表できるはずもなく、全ては秘密裏で行わなければならない。
秘密機関の司令官として任命されたのは”壁”として知られる冷酷な女アマンダ・ウォーラー。彼女は減刑を餌に囚人たちを召集し、誰もがやりたがらない超危険なミッションを課すことに。集められたグループの名はタスク・フォースX、不可能ともいえる自殺行為のミッションを課せられたことから別名スーサイド・スクワッドと呼ばれるようになる。
もちろんかなりのハイリスク。というのも囚人たちを一旦塀の外に出したら、そのうちの多くはおそらく戻ってこないからだ。そこでアマンダ・ウォーラーはヴィランの首に爆発物をしかけ、命令に服従させるように仕向ける。そうすることでメンバーが逃亡したら即爆発。もちろん誰もそんなことで命を落としたくはないだろう。
そんな状況でも任務を遂行せざるを得ないのはスーサイド・スクワッドのメンバーたちが死刑や終身刑となって服役している身だからだ。彼らにはそもそも何も失うものがないのだった。
それでも法を破ることに関しては天才的な悪党だけに彼らの行動はいつだって予想外。デッドショット、ハーレイ・クイン、キャプテン・ブーメラン、エル・ディアブロ、カタナ、そしてリーダーのリック・フラッグらは果たして力を合わせて素直にミッションを遂行するのだろうか? もちろん答えはノーだ。彼らにかかればどんな最悪な事態が待ち受けているかは誰にも予想できない。
スーサイド・スクワッドの登場人物一覧/キャスト
デッドショット/ウィル・スミス
プロのスナイパーであり、殺し屋といえばデッドショット。射撃の命中率は100%と言われているほどで、スーサイド・スクワッドの中心的存在。
普段は雇われ兵士、しかし娘を愛する普通の父親の顔も持つキャラクターでメンバーの中ではゴリゴリの悪党というより、まだ善人の心も持ち合わせている悪と善のはざまで揺れる、救いようのあるヴィラン。
そんな彼を演じるのは人気俳優のウィル・スミス。ウィル・スミスといえば「インデペンデンス・デイ」、「メン・イン・ブラック」、「アイ・アム・レジェンド」といった数々のヒーロー映画に出演した経験を持つ俳優だけに一風変わったヒーロー役をどうこなすかに注目が集まります。ちなみにウィル・スミスがDCコミックの実写版に出演するのはこれが初めて。
ハーレイ・クイン/マーゴット・ロビー
元精神科医でありながら、自分自身の頭がいかれているぶっ飛んだキャラクターといえばハーレイ・クイン。美人でセクシーな外見をしているのに対し、性格はユーモア溢れ、狂気に満ちて、なにをし出すか分からないところがちょっぴり怖い。
あまりにも破天荒すぎて行動は完全に想定外で、ときに幼稚になり、ときにサディスティックになったかと思えば、またあるときにはサイコパスになるといった多重人格の持ち主です。バットを振り回して攻撃するのが得意なものの素手でも戦えます。
もともとは優しい普通の人間だったのにも関わらずジョーカーによって精神を破壊され、そんなジョーカーのことを盲目的に慕い、彼のことを病的に愛してやまないという不健康な関係を保っているのが特徴。彼女につける薬はなしです。
そんなハーレイ・クインを演じるのはオーストラリア人女優のマーゴット・ロビー。「ターザン:REBORN」でターザンの妻としてヒロイン役を演じたほか、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」ではレオナルド・ディカプリオの妻役をこなしています。
キャプテン・ブーメラン/ジェイ・コートニー
殺人ブーメランの使い手である暗殺者といえばキャプテン・ブーメラン。オーストラリア出身で体が大きく、ごついのが特徴。メンバーの中で最も男くさい男でありながら、ピンク色のペガサスのぬいぐるみを大事にするというメルヘンな一面も持っています。
そんなキャプテン・ブーメランを演じるのはオーストラリア人俳優のジェイ・コートニー。ジェイ・コートニーといえばダイバージェントシリーズで主要キャストのエリック役を演じたことで知られるほか、「ターミネーター:新起動/ジェニシス」でもカイル・リー役に選ばれています。
リック・フラッグ(ジョエル・キナマン)
アマンダ・ウォーラーの指令を受けて行動するスーサイド・スクワッドのフィールドリーダーであり、生粋の軍人といえばリック・フラッグ。アマンダ・ウォーラーの命令に絶対的に服従し、忠誠心の強い性格の持ち主。
リーダーでありながら軍人で正義感が強く、自分は犯罪者ではないことから、悪党たちと手を組んで戦うことに猛反対し、しぶしぶミッションに参加。デッドショットとぶつかることが多い一方で何度も彼に命を助けられます。
そんなリック・フラッグを演じるのはスウェーデン人俳優のジョエル・キナマン。「ロボコップ」のリメイク版で主演を演じたことで一気に知られるようになった俳優で、まだまだこれからの逸材です。
チャト・サンタナ / エル・ディアブロ(ジェイ・ヘルナンデス)
LAの元ギャングメンバーで、炎の使い手といえばエル・ディアブロ。全身タトゥーだらけのその姿はまさにメキシカンギャング。過去に愛する家族を自らの手で殺してしまった経験から、炎のパワーを封印していて、ほかのメンバーとは違って刑務所から出られることに対して大きな喜びを感じず、戦いを嫌っているのが特徴。
しか一度本気を出すと、炎の破壊力はすさまじく、ボスキャラとの戦いでは大いに役立ちます。そんなエル・ディアブロを演じるのはメキシコ系アメリカ人俳優のジェイ・ヘルナンデス。世界的にはあまり知られていませんが、ホラー映画「ホステル」シリーズなどでは主演を務めたこともある俳優です。
ウェイロン・ジョーンズ / キーラー・クロック(アドウェール・アキノエ=アグバエ)
生まれつき肌が普通の人間とは違って爬虫類の肌をしているキャラクターといえばキーラー・クロック。人間と爬虫類の特徴を併せ持ち、それゆえに持久力、スピード、力は超人並みで、2トンの物も持ち上げられるといわれています。皮膚が固いことから銃弾すらもはじき返すほどで攻撃力だけでなく、防御力もかなり高めです。
そんなキーラー・クロックを演じるのはイギリス人俳優のアドウェール・アキノエ=アグバエ。米ドラマ「LOST」シリーズに出演したことで有名で、その体の大きさからタフで強い役を演じることが多いです。
クリストファー・ワイス / スリップノット(アダム・ビーチ)
ロープの使い手である残虐な暗殺者といえばスリップノット。縄にケミカルな接着剤をつけたことにより切ることが不可能なほど固くなり、その縄で相手の首を絞めたり、取り押さえることができるのが特徴。アマンダ・ウォーラーの命令に背き、真っ先に爆破されるキャラクターで、今回の出番は一瞬です。
そんなスリップノットを演じるのはカナダ人俳優のアダム・ビーチ。インディアンの血を引くことからインディアン系の役を演じることが多い俳優です。
山城たつ / カタナ(福原かれん)
白いマスクをつけ、日本刀を操る武術の使い手といえばカタナ。リック・フラッグのボディガードとしてスーサイド・スクワッドに志願した変わり者で、斬った人間の魂を奪い取るパワーを持っています。
志願兵のため、首にマイクロボムを付けていない唯一のメンバーであり、いつでも部隊から外れることができるにも関わらず、忠誠心は人一倍強いのが特徴。これまで斬った相手は数知れず。一方で旦那を失くしたというつらい過去も持っています。セリフのほとんどは日本語でなぜかほかの登場人物にも日本語で話すなど、ミステリアスなキャラに仕上がっています。
そんなカタナを演じるのは日系アメリカ人女優の福原かれん。生まれはカリフォルニア州ロサンゼルス。現地の大学に通い、日本でもいくつかのTV番組に出演したものの日本はもちろん、アメリカでもほぼ無名の存在。映画初出演にして大役を射止めたラッキーガールです。
ジョーカー(ジャレッド・レト)
本作の最大の目玉であり、最凶のキャラクターといえばジョーカー。真っ白な肌、緑色の髪、銀歯といったエキセントリックな風貌が特徴で、性格もサイコパスそのもの。本作から体にたくさんのタトゥーを入れていて、より不気味に仕上がっています。スーサイド・スクワッドの一員ではなく、愛するハーレイ・クインを救うためにアメリカ政府に立ち向かいます。
そんなジョーカーを演じるのはアメリカ人俳優のジャレッド・レト。「ダラス・バイヤーズクラブ」でオネエ役を演じてアカデミー助演男優賞を受賞している実力派。本作の演技でも早くも関係者の間で評価が高く、歴代最高のジョーカーとの呼び声も高いです。
ジューン・ムーン / エンチャントレス(カーラ・デルヴィーニュ)
古代の邪悪な力を持ち、魔法を操る怪しい女といえばエンチャントレス。リック・フラッグの恋人にとりつき、軍人たちを魔力によって自分の軍隊へと引き入れるスーサイド・スクワッドの最大の標的であり、本作のラスボスです。格闘技や瞬間移動を得意とし、気が付いたときにはその場にいない、やっかいな能力の持ち主です。
そんなエンチャントレスを演じるのは、イギリス人女優のカーラ・デルヴィーニュ。もともとモデル出身で数多くのファッションショーに出演した経験を持ち、マルチに活躍しています。映画の代表作は「PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜」の人魚役。
ブルース・ウェイン / バットマン(ベン・アフレック)
前作の「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」に引き続き、バットマンがカメオ出演します。実はジョーカーをはじめ、スーサイド・スクワッドのメンバーたちを捕まえ、刑務所にぶち込んだのは彼。そんな彼をスーサイド・スクワッドのメンバーたちは恐怖のシンボルとして捉え、強い恐れを抱きます。
バットマンを演じるのは前回に引き続きアメリカ人人気俳優のベン・アフレック。「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」は残念ながら視聴者の評価が低かったですが、今後DCコミックの作品での挽回が期待されます。
アマンダ・ウォーラー(ヴィオラ・デイヴィス)
政府の役人であり、秘密機関の責任者を担うのがアマンダ・ウォーラー。ポーカーフェイスで、他人に情け容赦ないことから「壁」と呼ばれ、国を守るためなら手段は選ばない強靭な精神力の持ち主。スーサイド・スクワッドのメンバーに召集をかけ、指令を与えることができるのは彼女だけ。
そんなアマンダ・ウォーラーを演じるのはアメリカのベテラン女優のヴィオラ・デイヴィス。これまで脇役に回ることが多かったものの、主演を演じた「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」でいきなりアカデミー主演女優賞にノミネートされるなど、実力はピカイチ。強い女の役にぴったりです。
関連記事
>>スーサイド・スクワッド主題歌の歌詞和訳You Don’t Own Me
>>スーサイド・スクワッドの日本人福原かれんの経歴とカタナの秘密