マーベルとディズニーがタッグを組んだ実写版映画「アベンジャーズ」シリーズの最新作「アベンジャーズ/エイジオブウルトロン」が日本でも旋風を巻き起こしています。公開一週目の興行成績は堂々の1位。そんな人気映画には一体、どんな裏話が隠されているんでしょうか。今回は本作の10個のトリビアを紹介します。
1、スカーレット・ヨハンソンは妊娠していた
撮影中、ナターシャ役で出演したスカーレット・ヨハンソンは実は妊娠中で、アクションシーンはほとんどがスタントが代わりにやっていたそうです。ちなみにスカーレット・ヨハンソンのために用意されたスタントの数は3人。先にスタントのアクション映像を撮って後からスカーレット・ヨハンソンの顔をCGで付け足したシーンが数多くあります。また、撮影終盤に大分大きくなっていた彼女のお腹もCGでスリムにするなどの加工が施されたとか。
2、ウルトロンの身長
ウルトロンは身長2メートルを超えるという設定だったため、ウルトロン役のジェームズ・スペイダーは足から頭にかけて固いワイヤーを付けていたそうです。ワイヤーのトップには二つの赤い球が装着されていて、それはウルトロンの両目の高さに合わせられていました。そうすることで他の俳優たちの目線が上を向くからです。
ちなみにジェームズ・スペイダーの身長は1,78 m。ハリウッド俳優の中では決して長身とは言えないものの、ジョス・ウェドン監督は彼以外にウルトロンのキャスティング候補は考えられなかったと話しています。その理由はジェームズ・スペイダーの聞く人に催眠術をかけるかのようなよく通る声。そしてなにより彼の演技力です。
撮影初日ジェームズ・スペイダーが初めてのシーンを撮り終わると、そのあまりの完成度にスタッフたちは思わず拍手喝采になったといいます。
3、予告動画
アベンジャーズの予告動画はユーチューブで公開からわずか24時間で3400万回のビューを獲得。この数字はユーチューブ上でも記録的な数字。
4、アーロン・テイラー=ジョンソンを説得するのにかかった期間
クイックシルバー役を演じたアーロン・テイラー=ジョンソンをキャストとして迎えるのにジョス・ウェドン監督は約1年間かけて彼を説得し続けたそうです。
出演者たちがあまりにも豪華だったためアーロン・テイラー=ジョンソンは撮影前極度の緊張状態に陥ったとか。それでもハリウッド実写版「ゴジラ」で共演したエリザベス・オルセンがクイックシルバーの双子の姉を演じたことから大分助けられたといいます。
ちなみに「X-MAN」のキャラクターでもあるクイックシルバーを本作に出演させることに関してはかなりの論争が起こりました。特に20世紀フォックスが制作した「X-MEN: フューチャー&パスト」にも登場したクイックシルバーには権利の問題が生じて、出演させることが可能かどうかの是非が問われていたのです。
ちなみにクイックシルバーは「X-MEN:ファイナル ディシジョン」や「アベンジャーズ」にも登場する予定でしたが、同様の理由で企画倒れに終わっていました。結局、マーベルと20世紀フォックスが話し合った結果、権利の問題が解決し、晴れてクイックシルバーが「アベンジャーズ/エイジオブウルトロン」に出られることになったのでした。
5、ロバート・ダウニー Jr.は引退?
アイアンマンを演じたロバート・ダウニー Jr.はアベンジャーズ3に当たる「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」を最後にマーヴェル映画から引退すると言われています。現在のところ彼がマーヴェルと契約しているのは「アベンジャーズ3」と2016年公開予定の「キャプテンアメリカ3」のみ。
6、ウルトロンのセリフ
ウルトロンが劇中で使うセリフ「No Strings On Me 【私には紐(糸)がつながっていない】」は、実はディズニーアニメ「ピノキオ」の歌「I’ve got no strings」が由来。これは本作がディズニー・スタジオの配給だからこそ実現したことです。
7、ハルクはセリフなし
マークラファロが演じたハルクには実はセリフが一切ありませんでした。途中、唸ったり、叫び声を上げることはあっても言葉は一言も発していません。ちなみにハルクの叫び声などは長年実写映画でハルク役を演じてきたルー・フェリグノが声優としてレコーディングしたもの。
8、スタン・リーのカメオ出演
原作者の一人であるスタン・リーが前作に続いて友情出演しています。スタン・リーは劇中に第二次世界大戦の退役軍人として登場し、バーでソーに飲み物を寄こせと要求する老人を演じています。飲み物を飲んだ後、スタンリーは若者に担がれてバーを後にするというコミカルなオチまで付いています。
9、ジョス・ウェドン監督は続投しない
ジョス・ウェドン監督は続編のアベンジャーズ3に当たる「「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー パート1」、「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー パート2」では続投しないそうです。
というのもあまりにも多くのキャラクターを扱うのは「悪夢だった」と話すほど大変なことだったからだそうです。ちなみに当初の構想では、スパイダーマンやキャプテン・マーベルまでラストに登場させる予定だったとか。
10、エフェクトの数も新記録
本作はマーベル映画の中でも最もVFXことビジュアルエフェクト(視覚効果)が用いられた作品。その数なんと3000回以上。それだけCGや合成処理によって映像に手が加えられているのです。ちなみにそれまではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが2750回でトップでした。