「IT/イット “それ”が見えたら、終わり」で、ピエロのお化けペニーワイズを演じたことで世界中に知られることとなった俳優といえばビル・スカルスガルド。そこで今話題のスウェーデン人俳優のこれまでの軌跡に迫ります。
ビル・スカルスガルドの経歴
ビル・スカルスガルドはスウェーデンのベリングビー出身の期待の新星。父親はスウェーデンを代表する俳優ステラン・スカルスガルド、母親は同じく同国女優のマイ・ソンジャ・マリエ・アグネスという大物カップルの下に生まれています。
ビル・スカルスガルドは 1990年8月9日生まれで、奇しくも本作が全米で公開されるちょうど1ヶ月前に27歳になっています。「27」は劇中にも度々出てくる意味深な番号だけに運命を感じずにはいられません。
父親のステラン・スカルスガルドは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『アベンジャーズ』などの人気作品に出演するほどの国際俳優です。
父親のステラン・スカルスガルドにはマイ・ソンジャ・マリエ・アグネスと後妻のメーガン・エヴェレットの間に合計で8人の子供がいますが、そのうち4人は俳優です。ちなみにビル・スカルスガルドは8人のうちの四男。
そんな俳優一家で育ったビル・スカルスガルドは子供のときから父親に俳優になることを決められていたそうです。彼にとって俳優業とはもはや家業だったのです。
子役からずっと演技の道を歩んできたビル・スカルスガルドにとって世界に自分の名前を知らしめる出世作となったのは、2010年に公開された「シンプル・シモン」で主役のシモン役に抜擢されたこと。
そこでコミュ障のSFオタクをコミカルに演じたのが受けて、スウェーデンの映画賞ゴールデン・ビートル賞にノミネートされます。
それを皮切りに次々と映画で主役級の役に抜擢されるようになり、2016年には「ダイバージェントFINAL」でついにハリウッドでメジャーデビューを果たします。
そしてシャーリーズ・セロン主演のスパイ映画「アトミック・ブロンド」の出演を経て、この「IT/イット “それ”が見えたら、終わり」のペニーワイズ役につながるのでした。まるで彼の軌跡は父親の成功をなぞっているかのようでもありますね。
ビル・スカルスガルドのペニーワイズ役の評価
「IT/イット “それ”が見えたら、終わりの海外の評価と感想」でも紹介したとおり、ビル・スカルスガルドが演じたペニーワイズは前作のペニーワイズを超えたと言われるほどの高い評価を受けています。
特に話題となったのはペニーワイズが下水から顔を出して目をぎょろぎょろさせるヒトコマ。左右の目が別の方向に向く、という恐怖を煽るシーンですが、実はビル・スカルスガルドはこれを実際にやっています。もともと、CGを使って表現するはずだった目の演技をビル・スカルスガルドは訓練の末に習得したのです。
ビル・スカルスガルド扮するペニーワイズの目をぐるぐるさせるシーンを見るだけでも、一見の価値ありです。
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