口の悪いテディベアとその仲間たちによる大人気コメディーの最新作「テッド2」。前作が世界的に大ヒットしたことを受け、ついに続編が登場です。ギリギリラインで視聴者に笑いを提供しているこの映画には一体どんな秘密が隠されているのでしょうか。「テッド2」の制作にまつわる裏話とトリビアを紹介します。
かわいいテディベアが主人公の物語などと思って見ると、その品のなさとブラックユーモアに度肝を抜かれるはずです。ドタバタコメディのストーリーが象徴するかのように「テッド2」制作の舞台裏でも、さまざまなハプニングがあったようです。
1、911の被害に遭うところだった
実は監督のセス・マクファーレンと準主役のマーク・ウォールバーグは同時多発テロの標的にあったアメリカン航空11便に搭乗する予定でした。
セス・マクファーレン監督は旅行会社が出発時間を間違って伝えていたことや前日に飲んで二日酔いだったことなどからチェックインの時間に間に合わず飛行機に乗り遅れたのに対し、マーク・ウォールバーグは直前に予定を変更したため命拾いしたそうです。マーク・ウォールバーグはテロ後、自分がもし飛行機に乗っていたらどうなっていたのだろうかといった悪夢を50回以上見たと話しています。それもあってか物語の中でもテッドとジョンが911について言及するセリフがあります。
2、マーク・ウォールバーグの続編映画に連続初出演
数多くの映画に出演しているマーク・ウォールバーグですが、実は続編映画に最初から連続で出演するのはこれが初めてのこと。トランスフォーマーシリーズにも出演していますが、今のところ「トランスフォーマー/ロストエイジ」のみの出演しかしていません。
というのもマーク・ウォールバーグは作品選びにとても慎重な俳優で、これまで何度も続編映画のオファーを受けてながら、いずれも実現しなかったのです。「テッド2」でそれが実現したのはセス・マクファーレン監督とそれだけ意気投合したからだといいます。911で命拾いした二人が後に固い絆で結ばれるというのも運命なのかもしれません。
3、アマンダ・セイフライドの歌はオリジナル曲
アマンダ・セイフライド扮するサマンサ・ジャクソンがテッドとジョン・ベネットとキャンプファイヤーをしながらギターを片手に歌を歌うシーンは実際にアマンダ・セイフライドが歌っています。曲名は「Mean Ol’ Moon」で歌詞はセス・マクファーレン監督が手がけたそうです。ちなみにアマンダ・セイフライドはギターも弾けて、これまで様々な映画でその美しい歌声を披露していて、決して美人なだけの女優ではないマルチな才能を発揮しています。
4、大災難P.T.A.のオマージュ
疲れた二人に代わってテッドがハンドルを握るシーンは、実は1987年にヒットしたコメディー映画「大災難P.T.A.のオマージュ」のオマージュ。映画には監督の好みや影響された作品の面影が出るのが特徴です。二つの作品を見比べてみるのも面白いかもしれません。
5、パトリック・ウォーバートンのコスプレ
ガイ役で出演したパトリック・ウォーバートンがコミコンでコスプレをしているキャラ、ティックは本人が映画「ザ・ティック」で主役を演じたもの。ちなみに「ザ・ティック」は同名のアメコミの実写版映画。
6、ダンスシーンのオマージュ
図書館で3人が踊るシーンは1985年の青春映画「ブレックファスト・クラブ」のシーンからのオマージュです。ちなみに流れていた曲は1984年のコメディ映画「ナーズの復讐」のテーマソングです。
7、ローリーがいない理由
ジョンの恋人として前作に登場し、大人気を博したローリーは今回作品には出てきません。というのもローリー役を演じたミラ・クニスが人気俳優アシュトン・カッチャーとの間に子供を身ごもったことから、撮影に参加できなかったのが理由だそうです。
また、一説によると、もともと「テッド2」ではテッドと新しい妻の関係にフォーカスを置くことが決まっていたので、たとえミラ・クニスが妊娠していなかったとしても、ローリーの出番はどっちにしろ小さなものになっていたとも言われています。
まだ前作を見ていない人はぜひこの機会に見てみましょう。