パラサイトに寄生されたマーベルのダークヒーローを描いた実写映画「ヴェノム」。本作に隠された数々のトリビアと裏話を紹介します。
1、 トム・ハーディは一人二役だった
本作でエディ・ブロック役を演じたトム・ハーディは実はヴェノムの声も自らこなしています。
トム・ハーディはエディ・ブロックを演じる時はアメリカンアクセントの英語を話し、ヴェノムを演じるときはジェームス・ブラウンのようなハスキーボイスで臨んだと話しています。
2、スタン・リーのカメオ出演
マーベルの生みの親であり、象徴的な存在といえばスタン・リー。本作にも名物おじいちゃんがカメオ出演しています。
スタン・リーが出てくるのは終盤。エディ・ブロックが恋人のアン・ウェイングの家に向かおうとしていると、犬を連れて歩いている老人とすれ違います。
何を隠そう、その老人こそがスタン・リーです。
3、アン・ウェイングの悲劇
劇中では強い女性として描かれていたエディ・ブロックの恋人アン・ウェイング。しかしコミックではシンビオートに寄生されたトラウマのせいで自ら命を絶ってしまう精神的不安定なキャラになっています。
コミックと実写では大分描写が違いましたが、もしかすると続編ではアン・ウェイングには悲劇が待っているかもしれません。
4、シーヴェノム
マーベルのヴェノムには実は女のキャラクターがいます。その名もシーヴェノム。正体はエディ・ブロックの恋人アン・ウェイングです。
映画ではヴェノムが一時的に乗り移ったのがアン・ウェイングの体だった、というだけでしたが、実はこのシーンは、シーヴェノムを主人公とした単独映画の製作の可能性を残した大切なシーンだったのです。
ファンの要望や人気が膨らめばヴェノムの女バージョンの映画が生まれることもそう遠くはないかもしれません。
5、スパイダーマン
マーベルコミックにおいてヴェノムはもともとスパイダーマンの敵役だったことからスパイダーマンに関連するシーンがいくつかあります。
たとえばクライマックスの戦闘シーンでヴェノムがタワーのてっぺんからロケットに飛び移るシーンはスパイダーマンシリーズでお馴染みの動きといえます。
また、エディ・ブロックと恋人のアン・ウェイングがレストランで話している下りでは、ライフ財団のCEOカールトン・ドレイクにインタビューを試みようとしているエディ・ブロックに対し、アン・ウェイングが「デイリー・グローブ事件のようなことを繰り返さないで」と忠告しています。
これはコミックの中でデイリー・グローブ紙の記者だったエディ・ブロックがスパイダーマンによって失態を暴かれ、職を失った件についてのコメントです。
6、ヴェノムがチョコレートを食べる理由
ヴェノムは、お腹が空くと人間の臓器を食べるのを習性としています。特に頭を丸かじりするのがヴェノムの特徴ですが、実はヴェノムは頭を食べたいのではなく、人間の脳に含まれるフェネチルアミンという物質を求めているのです。
そしてその物質が含まれている食べ物といえばチョコレートです。物語のラストにチョコレートを食べようとしたのにはそんな理由があったのです。
7、ライオットの次はカーネイジ
本作の最大の敵キャラはライフ財団のCEOカールトン・ドレイクに寄生した邪悪なシンビオートのライオットでした。
一方、エンドロール後のおまけシーンではシリアルキラー、クレタス・カサディが別のシンビオート、カーネイジについて言及します。
続編ではこのカーネイジがボスキャラとなってヴェノムの前に立ちはだかる可能性が高いです。