【ネタバレ】映画アスのトリビア!ウサギやJeremiahの意味は?

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映画「アス」には様々な暗示、隠しメッセージ、80年代の出来事にまつわるトリビアが込められています。そこであなたが気づかなかった8つのトリビアをここで紹介します。

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1、映画アスの元ネタは?原作は存在するのか

映画「アス」のストーリーは一体何が基になっているのか。小説などの原作は存在するのか。この疑問についてジョーダン・ピール監督は米の人気SFミステリーシリーズ、「トワイライトゾーン」から大きな影響を受けたと語っています。

ちなみに一番影響を受けたエピソードは1960年に公開された「ミラー・イメージ」で、本作ではヒロインの分身が登場し、その分身に惑わされる、という内容になっています。

奇しくもジョーダン・ピール監督は2019年公開の「トワイライトゾーン」の最新シリーズでホストとプロデューサーを務めることに決まっています。

2、映画「アス Us」のタイトルの本当の意味

「Us」とは英語の「we」の目的格で「私たち」や「私たちを」という意味があります。では「私たち」とは一体誰のことを指すのかといえばアデレードの家族、そして彼ら自身の分身の存在も含まれそうです。

しかし実はもう一つタイトルにはある意味が込められているのでした。それは「US(United States【アメリカ】」という意味です。

というのも本作は、何不自由なく暮らしているアデレードのような人間たちの特権階社会と地下でひどい暮らしを強いられているクローンたちの下層階級社会をアメリカの実社会に照らし合わせているからです。

3、Jeremiah 11:11の意味

映画「アス」で度々登場する言葉といえば「Jeremiah 11:11」。これは一体何を意味するのでしょうか。実は「Jeremiah 11:11」とは聖書に登場する節を指します。

その節とは次のような言葉です。

Therefore this is what the LORD says: I will bring on them a disaster they cannot escape.
Although they cry out to me, I will not listen to them.

従って神が言った言葉はこうだ:彼らが逃げることのできない災害を起こそう。たとえ彼らが泣き叫ぼうと私は彼らに耳を貸すまい。

ジェレマイアは古代ユダヤの預言者でエレミヤとしても知られます。ジェレマイアは、ユダヤ人が間違った信仰を広めたことで神が怒り、やがてエルサレムは滅びるであろうと予言しました。

これを物語の中に置き換えると、人々が間違ったテクノロジーや人生哲学を追いかけたばかりに世界が滅びていくことを予言しているとも解釈できそうです。

ちなみにアデレードの息子ジェイソンの部屋の時計は11時11分を指していましたが、あの時間は家の玄関に彼らの分身たちが現れた時間と重なります。つまりジェレマイアの予言が現実になろうとしていた瞬間だったのです。

また、劇中には何度も「11」という番号が登場します。というのも「11:11」は左右対称の数字であり、クローンたちが登場する映画のテーマとも一致しているからです。

冒頭の少女アデレードが見ているテレビのチャンネルも11なら、彼女が遊園地で選んだ景品の番号も11でした。

さらにラストシーンで家族が乗っていた救急車の天井には1111の番号が表示されています。

4、コリー・フェルドマンとマイケル・ジャクソン

映画「アス」では俳優コリー・フェルドマンにまつわるトリビアがいくつもあるのに気付いたでしょうか。

というのもコリー・フェルドマンは1980年代に子役として多くのヒット映画に出演した人気俳優だからです。

例えば幼少期のアデレードの家にはビデオテープがたくさんありますが、その中にはグーニーズのビデオがあります。

本作ではグーニーズの有名なセリフ「It’s our time now. 今度は俺たちの番だ」というのをアデレードの分身であるレッドが言う場面まであります。

ちなみにコリー・フェルドマンはグーニーズのマウス役として一躍有名になった俳優です。

また、コリー・フェルドマンの代表作「ロストボーイ」はサンタクララという架空の海沿いの街が舞台となっていますが、撮影が行われたのはサンタクルスのビーチです。

サンタクルスといえば物語の中でアデレードがトラウマを負うきっかけとなった場所。ジョーダン・ピール監督はコリー・フェルドマンの大ファンだったために彼の作品を自分の作品の中に反映させていたのです。

ちなみにアデレードが遊園地で景品としてもらうTシャツはマイケル・ジャクソンのスリラーのTシャツですが、マイケル・ジャクソンは当時コリー・フェルドマンの親友として知られていました。

また、マイケル・ジャクソンのトリビアを使ったのは、マイケル・ジャクソンもまた光と闇の部分が大きく分かれる存在で映画のテーマとも一致しているからです。

ちなみにクローンたちが身に着けている赤いスーツもスリラーのジャンプスーツをモチーフにしています。

5、ハンドクロス・アメリカとは?

映画「アス」の冒頭で流れたTVコマーシャルといえば「ハンドクロス・アメリカ」。実はこれは1986年に実際に行われたチャリティーキャンペーンを指します。

総勢約650万人もの人々が寄付をするために同キャンペーンに参加し、両手をつないでアメリカ中に人と人との鎖ヒューマンチェーンを作ったのです。

貧しい人々を救うのを目的に実施されたポジティブなチャリティーイベントですが、これだけの数の人々が集まり、ヒューマンチェーンを構築する様子は異様ですらあり、ジョーダン・ピール監督は「ハンドクロス・アメリカ」のCM動画を見て恐怖すら感じたといいます。

その感覚とヒューマンチェーンのアイデアがそのまま映画に生かされたのでした。もちろん劇中、クローンたちがヒューマンチェーンを作るのは「ハンドクロス・アメリカ」がモチーフになっています。

といってもその映像を見たのは少女アデレードで、物語の冒頭で彼女はTVCMとして流れる「ハンドクロス・アメリカ」のキャンペーン動画を視聴していましたが、それからずっと彼女の頭に焼き付いていたのでした。

6、分身たちの目的と冒頭のテロップの意味

突如としてアメリカ中に現れた分身たち。彼らの目的は一体なんだったのか。

赤い服を着た分身たちは物語の中ではテザードと呼ばれています。テザードの目的は自分のオリジナルを抹殺し、そのポジションを奪うことです。

もともと政府は地下世界において秘密裏でクローン人間たちの実験を続けてきましたが、その当初の目的が人々を自由に操る、というものだったのです。

冒頭で「アメリカの地下には何マイルにも及ぶトンネルが存在し、その使用目的は謎である」といったテロップが登場しますが、地下のトンネルはクローンの生活拠点として使われていたのでした。

しかしながら実験は途中で中止となり、闇の中に葬られます。そしてクローンたちは地下で放置されたまま、生き続けることになったのです。

ちなみにクローンの中で一人だけ違う目的を持った人がいます。その人物とはアデレードのクローンであるレッドです。

レッドは実はアデレード本人であることがラストで明らかになりますが、レッドにとってはオリジナルではなく自分のポジションを奪ったクローンを退治することを復讐に掲げていたのでした。

7、ウサギが意味するもの

物語の冒頭からラストにかけて何度も登場する動物がウサギです。地下にいたことを考えるとウサギたちもまたクローンだった可能性が高いです。

そしてウサギたちはたくさん地下にいたのはクローン人間たちの餌として使われていたからです。

ではなぜネズミやほかの動物ではなくウサギなのか。一つ目の理由はウサギは「繁殖」を象徴する生き物だからです。クローンとして繁殖させられた人間たちを表すのにこれほどふさわしい動物はほかにないでしょう。

もう一つは、ジョーダン・ピール監督自身がかつてウサギを飼っていた経験があり、ウサギに対して一種のトラウマを持っているからです。

ジョーダン・ピール監督にとってはウサギは可愛い動物ではなく、無表情で怖い存在なんだそうです。

ちなみにこの映画においてうさぎはある種のシンボルとして起用されており、娘のゾーラが着ているTシャツにもウサギのスタンプが使われていたりと、なにかと強調されているのがポイントです。

8、ハサミが意味するもの

本作で度々登場した武器といえばゴールドのハサミです。実はハサミにもある意味が込められています。

というのもハサミはほかの刃物と違って、二つの刃に分かれているのが特徴です。それも左右対称にできています。

それはまるで地上と地下の世界、オリジナルとクローンの存在といったように物語の二重性を象徴しているのでした。

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