先日行われたイベント、スター・ウォーズ・セレブレーションで発表されたスピンオフシリーズ、「ザ・マンダロリアン」。本作の気になる物語とその背景を紹介します。
1、もともとはボバ・フェットのストーリーだった
ルーカス・フィルムはもともと人気キャラクター、ボバ・フェットの単品映画を製作することを企画していました。
ボバ・フェットといえばグリーンのアーマーに身を包んだ男で、銀河系において最も有名な賞金稼ぎの一人です。
特にスターウォーズの初期シリーズでジャバ・ザ・ハットやダースベイダーのために働いていたことで知られています。ミレニアム・ファルコン号を追跡したのも、冷凍保存されたハン・ソロをジャバに送り届けたのも彼です。
そんな悪名高いボバ・フェットの企画はしかし途中で破綻となり、残念なことにお蔵入りとなりました。
そこで新たに浮上したのが惑星マンダロアの民族マンダロリアンをテーマとしたストーリーだったのです。
ちなみにボバ・フェットが身にまとっているアーマーこそがマンダロリアンたちが愛用するアーマーです。
ボバ・フェットは惑星マンダロアの出身ではありませんが、マンダロリアンたちが銀河系で恐れられている存在だったことから、彼はマンダロリアンアーマーを身にまとって大暴れしていたのです。
2、マンダロリアンとは一体何者なのか
マンダロリアンは惑星マンダロアに住む民族を指します。そこにはかつて戦闘民族が住んでおり、特にデス・ウォッチと呼ばれる秘密結社が有名です。
マンダロリアンの民族もまた何度も宇宙の戦争に巻き込まれ、混乱の中を生きてきた民族です。あるときにはダース・モールによって支配され、またあるときにはダース・シディアス率いる帝国軍に統治されています。
その後、一部のマンダロリアンは銀河系の各地に散らばりました。彼らの多くは傭兵や賞金稼ぎなどをして暮らしました。ドラマシリーズ、ザ・マンダロリアンの主人公はそのうちの一人だと考えられます。
マンダロリアンについてはTVアニメシリーズ「クローン・ウォーズ」で詳しく描かれているのでまだ見ていない人はぜひ見てみてください。
主人公の名前は明らかにされていませんが、ある説によると、彼はコブ・ヴァンスではないかと噂されています。
コブ・ヴァンスとはもともと奴隷だった人間の男で、エンドアの戦いの直後にジャワの商人からマンダロリアンアーマーを買い、惑星タトゥイーンで保安官にまで成り上がったキャラクターです。
コブ・ヴァンスは惑星マンダロアの出身ではないですが、孤独なガンファイターという点においてはドラマシリーズの主人公と共通しています。
今のところアフターマス3部作と呼ばれる小説にしか登場していませんが、もしかするとこのタイミングで実写のコブ・ヴァンスが見られる可能性もなきにしもあらずです。
3、ザ・マンダロリアンの背景
ドラマ、ザ・マンダロリアンの舞台は、「スターウォーズ・ジェダイの帰還」の5年後。帝国軍が破れ去った宇宙で、バウンティハンターのマンダロリアンは、銀河系政府新共和国の監視の手の届かないところで密かに活動します。
彼は孤独なガンファイター。生き延びるためにあらゆる仕事を引き受け、やがて思わぬトラブルに巻き込まれていく、というのがおおよそのあらすじです。
ザ・マンダロリアンはスターウォーズエピソード4、5、6と同じユニバースの中の出来事を描いていきますが、これまで同シリーズが取り上げてきた場所や物語とは一線を画すものになるそうです。
つまりオリジナルシリーズと話がクロスオーバーするようで、実際は独自の路線を行くことになると考えられます。そこにはまだ誰も見たことのないスターウォーズの世界があるはずです。