スパイダーマン・ファー・フロム・ホームにはミッドクレジットシーンと、エンドクレジットシーンの二つのボーナスシーンが用意されています。そこでこの記事ではそれらのシーンが意味するものを解説していきます。
スパイダーマン・ファー・フロム・ホームのミッドクレジットシーン
ミステリオを倒した後、ピーター・パーカーは欧州旅行からニューヨークに戻り、また普通の生活に戻ります。
スパイダーマンスーツを着てさっそくMJとニューヨークでデートをすることになった彼は、MJを抱えたまま、ビルからビルの間を飛び回ります。
スリリングなひと時を過ごした二人は街中で別れますが、ちょうどそのときビルの大型モニターにニュース速報が流れるのをスパイダーマンは目にします。
そのニュースはなんとミステリオが殺される瞬間をとらえた衝撃映像でした。その映像はスパイダーマンを悪者に仕立て上げるように編集されており、彼が「皆殺しにしろ」といった音声まで捉えていました。
次の瞬間、モニターには新聞社デイリー・ビューグルの編集長J・ジョナ・ジェイムソンが現れます。そして彼はスパイダーマンを強く非難し、彼こそがミステリオを殺した張本人だ、と主張するのでした。
そしてミステリオがスパイダーマンの本名はピーター・パーカーであるカミングアウトしている映像を流し、世界中に本性を暴いてしまうのでした。果たして殺人犯として仕立て上げたスパイダーマンの運命はどうなるのでしょうか。
このシーンで2002年公開の初代「スパイダーマン」の登場人物J・ジョナ・ジェイムソンがそのままの姿で出てきたことで、もしかすると、ほかのスパイダーマンたちもマルチバースの設定の中で登場する可能性がありそうです。
つまりトビー・マグワイア、そしてアンドリュー・ガーフィールドの二人がトム・ホランドのスパイダーマンと合流する可能性が生まれたのです。果たして三人による豪華な共演はあるのでしょうか。
また、スパイダーマンを目の敵にしているJ・ジョナ・ジェイムソンはコミックにおいてスパイダーマンを捕まえるために多くのヴィランたちに賞金を払うエピソードがあることを考えると、スコーピオンやエレクトロといったヴィランたちが今後のストーリーに登場してくる可能性もありそうです。
スパイダーマン・ファー・フロム・ホームのエンドクレジットシーン
もう一つのおまけシーンは、シールドの長官ニック・フューリーと副長官マリア・ヒルが車に乗ってどこかに向かっているところをからスタートします。
すると、まずマリア・ヒルの顔の色が変色し、緑色になっていきます。続いてニック・フューリーの顔まで同じ色になり、二人は映画キャプテンマーベルに登場したスクラル人のタロスとソレン姿になるのでした。
そしてマリア・ヒルの姿をしていたソレンがニック・フューリーの姿をしていたタロスに対して、ピーター・パーカーに本当のことを言わないといけないわよ、と言います。
すると、タロスのほうが「大丈夫だよ。彼は上手くやったよ。全部フェイクだなんて俺も知らなかったんだ。パフォーマンスも、イルージョンも全て本物みたいだったし」などと言うのでした。
そしてタロスは何者かに電話をかけます。電話を取ったのは本物のニック・フューリーで、彼はスクラル人のスペースシップにあるバーチャルリアリティーのビーチにてバケーションを楽しんでいました。そう、スクラル人に自分たちのフリをさせたのはニック・フューリーだったのです。
このシーンはスクラル人が今後もマーベルシネマティックユニバースのにおいて継続して登場することを暗示しており、今後も変幻自在に姿を変え、ヒーロー、もしくはヴィランの姿で人々を惑わすことになりそうです。
また、故郷を失った難民であるスクラル人は、一見キャプテンマーベルやニック・フューリーたちと仲間になったかのような印象を与えていますが、今後あるタイミングで地球を乗っ取ろうとする恐れも十分にあります。
というのもスクラル人はコミックにおいては地球に侵攻しようとした経緯があるからです。果たしてスクラル人は味方なのか、それとも敵になるのか。今後のストーリーに注目です。