スターウォーズ・エピソード9・スカイウォーカーの夜明けは全体的にテンポが速いのが特徴です。そのためいくつかのシーンでは説明不足で理解するのが難しい部分もあったのではないでしょうか。
そこでこの記事ではウェイファインダーにまつわるシーンを解説していこうと思います。
そもそもウェイファインダーとは一体なんだったのか
ウェイファインダーとは古代のテクノロジーを駆使して作られた、ナビゲーション機器です。分かりやすくいえばスターウォーズの世界における宇宙空間のGPS、カーナビのようなものです。物語の中では戦闘機に取り付けて使われていたのはそのためです。
スカイウォーカーの夜明けでは、シスのウェイファインダーが取り上げられていましたが、実はジェダイのウェイファインダーも存在します。ジェダイのウェイファインダーとはゲーム、スターウォーズバトルフロント IIで登場するジェダイコンパスです。
ジェダイコンパスは最初のジェダイテンプルがある惑星オクトーの場所を教えてくれるアイテムでした。ルークスカイウォーカーが惑星オクトーにたどり着いたのはジェダイコンパスという名のウェイファインダーを使ったからなのです。
ジェダイテンプルの場所を示すのがジェダイコンパスなら、シス秘密の聖地を示すのがシスのウェイファインダーです。ちなみに惑星オクトーにジェダイテンプルがあったように、惑星エクセゴルにも大きなシスの銅像が置かれ、シスのテンプルのようになっていましたね。あれはあの場所がシスの聖地であったことを示すなによりの証拠でしょう。
ではそれを知ったうえでスカイウォーカーの夜明けのウェイファインダーのシーンを振り返っていきましょう。
惑星ムスタファー
スカイウォーカーの夜明けの一番最初のシーンはストームトルーパを引き連れたカイロレンがどこかの惑星でエイリアンを無差別に殺害しているシーンでした。
実はあの惑星は以前にもスターウォーズシリーズに登場したのをご存じでしょうか。そう、惑星ムスタファーです。
以前惑星ムスタファーは溶岩に囲まれていましたが、スカイウォーカーの夜明けでは木が生えていました。あれは長い年月を経て溶岩が静まり、惑星の熱い熱が冷めた末に自然が蘇ってきたからです。
惑星ムスタファーといえばエピソード3/シスの復讐でオビワンケノービがアナキンスカイウォーカーと戦った決戦の地です。また、ダースベイダーがフォートレスベイダー、またはダースベイダーの城と呼ばれる自分の要塞を立てた場所としても知られ、映画ローグワンにも登場します。
大昔、惑星ムスタファーにはシスのテンプルが存在しただけでなく、シスの洞窟と呼ばれる場所までありました。つまりそれだけダークサイドと関わりが深い場所で、あの場所にシスの皇帝パルパティーンの居場所を突き止める、ウェイファインダーがあったのは決して偶然ではなかったのです。
ちなみにもともとはカイロレンがウェイファインダーを見つける場所は、ダースベイダーの城の中で、カイロレンが城の中に入っていくシーンまであったようですが、残念ながら編集の段階でカットされてしまったそうです。個人的にはダースベイダーの城のシーンがあったほうが盛り上がったような気がしますね。
シス・エターナル
ダース・シディアスこと、パルパティーンが惑星エクセゴルで帝国を築いた裏には、シス・エターナルと呼ばれるカルト集団の存在がありました。
シス・エターナルはシスの信者たちによって構成された集団でシスの教え、伝統を守るために活動しているグループです。
そんな彼らが惑星エクセゴルで、シスの艦隊を建設し、パルパティーンが新たな帝国を築くのを手助けしていたのです。
ちなみに物語の中でスノークはパルパティーンが作り上げたキャラクターだったことが明らかになりましたが、実際にスノークの製造を手掛けたのはシスエターナルのメンバーたちです。また、無数のシスの艦隊を作ったのも彼らでした。
物語の冒頭でカイロレンが惑星ムスタファーでウェイファインダーを見つけたとき、ウェイファインダーが入っていた箱にはこのシンボルがあったのに気付いたでしょうか。あれこそがなにを隠そうシス・エターナルのシンボルだったのです。
シス・エターナルは新たなシスの拠点を作り、そこでパルパティーンの身を守る必要がありました。しかしその場所については決してジェダイには知られてはなりませんでした。だからこそ普通では到底たどりつけない未知領域にある惑星エクセゴルが新たな拠点に選ばれたのです。
実際、ルークスカイウォーカーもランド・カルリジアンも惑星エクセゴルを探していたときがあった、ということは物語の中で語られていましたね。
ルークもランドも結局は見つけられなかったことからも、シスエターナルの計画は上手くいったといえそうです。
また、惑星エクセゴルの場所を示すウェイファインダーを隠したのもシスエターナルの仕業だと考えられます。
彼らは二つあるウェイファインダーのうち一つは惑星ムスタファー、もう一つはデススターの残骸、それもかつてパルパティーンのいた部屋の中に隠しました。両方ともシスと関わりの深い場所ですね。
惑星ムスタファーはすでに話した通り、ダークサイドのフォースが強く感じられる場所です。一方のデススターの残骸は大波に囲まれた場所であり、そう簡単にたどりつける場所ではありませんでしたね。
パルパティーンの部屋の中もダークサイドのフォースに満ちていたはずです。あそこにあったウェイファインダーにレイが触れたときにダークサイドのヴィジョンが見えたのもそのせいでしょう。
ああいった場所にウェイファインダーを隠したのは、すべてはジェダイに惑星エクセゴルの存在を隠しておくためだったのです。
以上、ウェイファインダーについての解説でした。
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