スターウォーズ・エピソード9・スカイウォーカーの夜明けの小説が、次々と本作の謎を解き明かしています。
中でもパルパティーンにまつわるバックストーリーはサプライズに次ぐ、サプライズで、ファンからは賛否両論の声が上がっています。
そこでこの記事では映画では語られなかった、スターウォーズ・エピソード9の衝撃のエピソードの数々を紹介していきます。
パルパティーンはクローンだった
別の記事でも話しましたが、パルパティーン本人は、エピソード6ジェダイの帰還で、アナキン・スカイウォーカーによって殺されており、エピソード9スカイウォーカーの夜明けではクローンとして復活したことが明らかになりました。
エピソード3/シスの復讐でパルパティーンは、アナキン・スカイウォーカーにダークサイドのフォースについて説明する下りがありましたが、あのときパルパティーンは生死を操ることが可能だ、といった話をしていましたね。それがエピソード9で現実となったのです。
ちなみにスカイウォーカーの夜明けの冒頭でパルパティーンがカイロレンと遭遇したとき、彼はアナキン・スカイウォーカーに言った、同じセリフを言っているのが特徴です。
The dark side of the Force is a pathway to many abilities some consider to be unnatural.
フォースのダークサイドは超常的とも思える多くの能力に通じている。
そう、ダークサイドのフォースをマスターしたパルパティーンは肉体こそ失ったものの、超常的なパワーを使って生命を保つことができたわけです。
そしてクローンの肉体を使って彼は復活しましたが、普通のクローンの肉体ではパルパティーンのパワーにとても耐えきれません。
そのためパルパティーンは、レイ、またはカイロレンの肉体に乗り移ろうと計画していたのです。パルパティーンがレイに自分を殺すように言ったのはそのためだったのです。
スノークはカイロレンに与えられた試練だった
スカイウォーカーの夜明けの冒頭ではスノークすらもクローンであったことが判明しています。そしてパルパティーンがスノークを創り上げた理由は、カイロレンにスノークを殺させるためだったことは別の記事でも紹介しました。
これについてはスターウォーズ・スカイウォーカーの夜明けのヴィジュアルディクショナリーでも解説されていますが、パルパティーンはカイロレンにダークサイドの素質があるかどうかを、スノークを裏切れるかどうかで試していたのです。
ダースベイダーの孫であるカイロレンに強いダークサイドのパワーが備わっていれば、後々パルパティーンがその体を乗っ取るために好都合だからです。
パルパティーンが生き延びた方法
実はパルパティーンはアナキン・スカイウォーカーに殺される前から、自分の死が近づいていたことを察知し、長年そのときのために準備をしていました。
なぜならパルパティーンはアナキン・スカイウォーカーにライトサイドのパワーが残っていることを薄々感じ取っていたからです。
そしてパルパティーンは原子炉シャフトに落とされたときに、自分の意識をはるか遠くの惑星エクセゴルに用意していたクローンの体に移したのでした。
しかし彼のクローンの体への移行は、決して成功したとは言い難いものでした。
レイの父親は、パルパティーンの失敗作だった
パルパティーンのダークサイドの強力なフォースに耐えられるだけのクローンの肉体を作るのは容易ではありませんでした。
そこでシスエターナルと呼ばれるパルパティーンの下部たちは、ダークサイエンスと呼ばれる暗黒科学を駆使し、新しい体の製造に挑みました。
そのうちの一つにパルパティーンの体としてはとても機能せず、クローンとしても似ても似つかないものができてしまったのです。その体こそがレイの父親となったのです。
レイがパルパティーンの孫であるなら、レイのお婆さんは一体誰なのかという疑問が上がっていましたが、父親がクローンとして生まれたことを考えると、レイにはお婆さんはいないことになりますね。つまりパルパティーンは結婚もしていなければ、女性との間に子供を産んだわけでもなかったのです。
パルパティーンはダースベイダーとフォースダイアドを試していた
スカイウォーカーの夜明けでレイとカイロレンの間に生まれた特別な絆をフォースダイアドと呼ぶことは別の記事でも解説しましたが、あれと同じことをパルパティーンがダースベイダーと意図的にやろうとしていたことが小説で語られています。
かつてパルパティーンの師匠であったダース・プレイガスもパルパティーンとフォースダイアドのつながりを持とうと試しましたが、いずれも失敗に終わっています。実はシスの間ではフォースダイアドは長年に渡って研究されてきたのです。
しかしフォースダイアドは自然に起こる現象であることから、ダース・プレイガスやパルパティーンをもってしても、再現することはできなかったのです。
レイとベンソロのキス
スカイウォーカーの夜明けで最も賛否両論が沸き起こったシーンがレイとベンソロのキスシーンじゃないでしょうか。あのシーンについても小説ではさらに詳しい描写がされています。
映画ではありませんでしたが、小説では、ベンソロがレイとキスした後、レイに対して「いつまでも君と一緒にいるから」というセリフがあります。
それに対してレイは、ベンソロに「誰もいなくなることはない」とルークがレイアに言ったセリフを言うのでした。
また、二人のキスは、お互いに感謝を表したキスで、決してロマンチックな恋愛のキスではなかったという解説まで小説の中ではされているのが特徴です。つまりあのとき二人は恋人になったというよりも、まるで家族に対する愛情を感じていたのかもしれませんね。
以上、スターウォーズ・エピソード9スカイウォーカーの夜明けのバックストーリーについてでした。